北海道新聞エコ大賞

第1回北海道新聞エコ大賞受賞者決定!

北海道らしいテーマで、環境を守り地域を元気にする人々を応援する「北海道新聞エコ大賞」。
北海道を拠点に活動する企業・団体の部53点、家族・サークルの部40点のご応募の中から、第1回「北海道新聞エコ大賞」の受賞者が決まりました。
ユニークで着実な取り組みを続ける各受賞者と、その活動内容をご紹介します。

<2010年度北海道新聞エコ大賞 審査委員会>

●審査委員長 / 辻井達一氏(財団法人北海道環境財団理事長)
●審査委員 / 大原昌宏氏(北海道大学総合博物館准教授)
菅井貴子氏(フリーキャスター・気象予報士)
ビアンカ フュルスト氏(環境カウンセラー・札幌市環境保全アドバイザー)
三好則男(北海道新聞社取締役経営企画室長)
企業・団体の部家族・サークルの部
企業・団体の部

2008年から毎年、4月下旬〜10月の間、札幌中心部で、自転車タクシー(通称ベロタクシー)事業を展開。現在は5台の車両で運行しています。
「ベロ」とはラテン語で自転車の意味。
時速10〜20km程度のゆったりとした速度で風を感じながら目的地に向かう、環境に優しいタクシーです。
これまで利用した乗客は延べ約2万7千人で女性が6割。観光客と地元市民の割合は半々くらいだそう。
代表の栗田敬子さんは「『便利』『楽しそう』という感覚で多くの観光客や市民に利用してもらい、結果的に環境保全に貢献するような交通手段にしたい」と話しています。

奨励賞(各10万円)
町花「エゾリンドウ」のある風景復活プロジェクト

中標津農業高等学校園芸分会(根室管内中標津町)
「町花『エゾリンドウ』のある風景復活プロジェクト」

地域の花壇づくりなどの専門活動を行っています。
開発行為などによって減少している「エゾリンドウ」の保護と増殖に力を入れ、2010年2月から同プロジェクトを展開。
エゾリンドウについて地域住民への意識調査や生育調査も実施しています。

「クリーンエネルギーを使った弁当店」

日幸産業運輸株式会社(石狩市)
「クリーンエネルギーを使った弁当店」

2010年5月、弁当店「ほっかほっか亭北49条東8丁目店」をフランチャイズ契約で開業。
太陽光発電による照明や調理、電気自動車(EV)での配達を行っています。
同規模の店舗に比べて、1年間で杉の木1,200本が吸収する二酸化炭素の排出を削減。
夏場は使用電力の1/3、冬場も1/5〜1/10程度を自然エネルギーでまかなっています。

家族・サークルの部
若シュフ会(上川管内下川町)「手製バッグ貸し出し」

メンバーは主婦の目線で環境問題を考えた活動を続ける、下川町内の主婦約10人。
「シモカバ」とは町内で回収した不用品バッグや古着の生地で作った貸し出し用買い物バッグのこと。
「下川の貸し出しカバン」、略して「シモカバ」と名付け、その名前にちなんで「かわいらしいカバのイラスト付きワッペン」を縫い付けています。
町内のスーパーや図書館などに約80個を置き、町民が無料で自由に使えるようにしました。
返却期限はなく、使用後はどの設置場所に返却してもよい仕組み。町民から「使い勝手がいい」と好評です。
同様の取り組みは札幌などにも広がっており、メンバーは「これからも身近なところから環境に優しい活動をしていきたい」と話しています。

奨励賞(各3万円)
「省エネ・CO2削減の知識を広める活動」

北海道カーボンネットワーク(札幌市中央区)
「省エネ・CO2削減の知識を広める活動」

2010年、二酸化炭素削減や省エネルギーの知識などを学ぶ、内閣府の地域社会雇用創造事業「地域カーボン・カウンセラー養成講座」を受講した36人で組織。
メンバーで協力して地域にノウハウを還元しようと、今後はNPO法人格を取得、道内各地の学校や企業で省エネ診断や二酸化炭素削減の学習プログラムを提案するなどの活動を予定しています。

「エコクリーン」

高井幹氏(札幌市厚別区)
「エコクリーン」

散歩を楽しみながら、ごみ拾いをする活動。
小学6年生の高井さんの長男が自宅周辺で一人ではじめ、その後近所の友だち、同級生、その家族へとごみ拾いの輪が広がりました。
現在は幼児から小学生までの28人と、6人の大人がサポーターとして活動、ごみ拾いのほかペットボトルのキャップ集めなども行っています。

「門松の孟宗(もうそう)竹再利用による竹スキー作りとさっぽろ雪まつりを盛り上げる活動」

モエレまちづくり委員会
竹スキー製作プロジェクトチーム(札幌市東区)
「門松の孟宗(もうそう)竹再利用による竹スキー作りとさっぽろ雪まつりを盛り上げる活動」

札幌市東区の札苗、東雁来、中沼地区の住民でつくるモエレまちづくり委員会の一部門。
使用済みの竹を使ってスキーを製作、さっぽろ雪まつりに合わせて子供たちに体験してもらう取り組みを毎年続けています。
竹の残った部分も鉛筆立てなどに有効利用。
代表の斎藤弘業さんは「ものを大切にする子供たちを育てたい」と話しています。

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