釧路人 行動力と挑戦心を持って多彩な経験を
楽しんで欲しいですね。

村田 光宗(むらたむねみつ)さん
vol12

村田 光宗むらたむねみつ さん65歳

マンゴー農園 ファームピープル
代表取締役

1952年、網走市生まれ。
地元の通信工事業会社で働いていたが、仙台転勤の話を断り退職。
サンエス電気通信(株)へ再就職する。
2007年に独立し、(株)ピープルを設立。
札幌を中心に道東や道外の通信工事を行う。
11年よりファーム・ピープル(株)を新設し、1次産業に参入。
12年から弟子屈でマンゴーのビニールハウス栽培を行う。

TALK.01

話題性に賭けて異業種へ 北国で育む南国フルーツ

マンゴーの栽培を始めようと思ったのは7年前。通信工事業で好景気が続き、会社が元気なうちに別の経営基盤を築いておきたいと考えたからです。もともと始めるなら1次産業がいいと思い、当時宮崎のマンゴーがはやっていたんですね。宮崎のマンゴーを食べてみたら濃厚で本当においしくて、北海道で南国の果物を栽培する面白さに賭けてみたいと思ったんです。
構想から1年後に温泉熱を利用したビニールハウス2棟を試験的に建設し、鹿児島から400本のマンゴーの苗木を取り寄せました。育て始めてマンゴーは多少厳しい環境でなければ花を咲かせない、難しい植物だと知ることになります。そこから3年間は思った以上の成果がでない日々でした。自然を相手にする、1次産業の難しさを痛感しましたね。

TALK.02

次世代への
期待を込め、
今年こそ
最良の結果を

栽培が順調とは言えない日々が続く中で、知り合いから鹿児島に凄腕の栽培指導者がいると教えてもらったんです。すぐに鹿児島へ向かいマンゴー農家を営む安田静男さんにお会いしました。
最初は断られたものの、お願いを重ね、2015年から指導していただけることになったんです。安田さんの指導によりこの3年でマンゴーの木もかなり大きく成長しました。昨年は予期せぬ高温で出荷がままならなかったので、今年こそ期待したいところです。現状、「摩周湖の夕日」は宮崎のマンゴーに比べてあっさりとした味わいで、甘味と酸味のバランスが良いといわれています。糖度は約15度が通常で、市場でも高い評価をいただいています。今後は年間4〜5万個の出荷が目標です。

TALK.03

人生の先輩から
若者たちへの
メッセージ

休日は私自身も農作業を行っています。木が育っていく様子や試したことの成果が目に見えて分かるのは、やりがいがありますね。1日があっという間で、ハウスから出たときには心地よい疲労感を覚えます。いろいろな仕事があることを、今更ながら実感しています。
若い人たちにも責任感はもちろん、行動力と挑戦心を持って多彩な経験を楽しんで欲しいですね。

私の新聞活用術

  • 4紙で 社会情勢を知り、 活字に触れる機会に

    村田 光宗さんの好きなモノ・コト・トコロ

    さまざまな人と話す機会があるので、北海道新聞、釧路新聞、日本経済新聞、日本農業新聞の4紙を1ページ目からじっくり読むようにしています。

  • 新聞は学びを深める大切なツール

    村田 光宗さんの好きなモノ・コト・トコロ

    昔から政治関連の記事が好きで、欠かさず読んでいます。簡単な漢字も忘れてしまうことがあるので、新聞は紙面を通して活字に触れる機会だと思っています。新聞は学びを深める大切なツールのひとつですね。

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