コラム

求人情報を
見る目を養おう

求人情報を見る目を養おう

情報提供:北海道アルバイト情報社

近年、横行する“闇バイト”。「楽に稼げる」その言葉の裏には、思わぬ危険が潜んでいます。一度でも関われば、取り返しのつかない事態になることも。大切なのは「求人情報を見る目=求人リテラシー」。今回は、バイトを選ぶときに“確認すべきポイント”をまとめました。「知らなかった」ではすまされない世界から自分を守るために、正しい情報を見抜く力を身につけましょう。

※“闇バイト”はアルバイトではありません。犯罪組織による「犯罪実行者」の募集です。
少しでも怪しいと思った求人情報には絶対に手を出さないでください。

ポイント①
求人情報の見方を知ろう!

求人広告では、以下の項目が明示されているかチェックしましょう。
・業務の内容
・雇用期間がある場合はその期間
・試用期間がある場合はその期間
・勤務場所
・労働時間
・賃金
・社会保険等に関する事項
・雇用主に関する事項(事業者名、住所、連絡先等)

“闇バイト”の求人情報では、これらの項目が明示されていないか、記載されていても曖昧な表現が多いので、具体的に明示されているか確認しましょう。この他にも募集主は応募者に対して、残業や休憩時間、休日等に関する事項、賃金に関する基本給、手当、昇給に関する事項等についても明示しなければなりません。きちんと明示されているか確認しましょう。

ポイント②
明示項目で特に注意すべきポイント!

ポイントをおさえて”求人リテラシー”をUPしましょう。

◆労働時間をチェック!

労働時間は、法律で1日8時間・週40時間以内と定められています(一部例外あり)。これらを超える時間や深夜(22時〜翌5時)の労働には、基本時給の25%以上の割増手当が支払われます。法で決められた範囲を超えていないか、事前に確認しましょう。

◆試用期間をチェック!

試用期間とは、適性を見極めるために「試しに雇う期間」のことです。試用期間中の待遇が本採用後の条件と異なる場合もあるため、求人情報で「試用期間の有無」や「期間」、そして「その間の労働条件」をしっかり確認しましょう。

◆最低賃金をチェック!

最低賃金には「都道府県別」と「産業別」の2種類があり、毎年10月に見直されます。北海道の最低賃金は2025年7月時点で1,010円です。最低賃金を下回る賃金での雇用は違法なので、しっかり覚えておきましょう。また「1日で10万円以上稼げる」など高収入をアピールする求人広告には要注意。応募しないようにしましょう。

◆雇用形態をチェック!

「募集時に明示する項目」にはありませんが、雇用形態も確認しましょう。アルバイト・パート、契約社員、正社員など事業所によって呼び方が異なりますが、これらは雇用契約を結ぶ働き方です。「使用者」と「労働者」の関係となり、労働者を保護する法律の対象となります(労働基準法、最低賃金法等)。

自分が応募する求人情報に曖昧な表現や明示されていない項目がないか、しっかり確認しましょう。少しでも不安が残るなら、応募を見送る勇気も大切です。求人選びは、自分の未来を守る第一歩。”求人リテラシー”を身につけて、安心で充実したバイトライフを送りましょう。