2021.09.09

私だけの目標設定と管理

 9月9日、北海道の働く女性応援プロジェクト[HATAJOラボ]第2回セミナーがオンラインにて開催されました。今回のテーマは「私だけの目標設定と管理」。企業の視点で人事評価に使われることが多いMBO(目標管理)を「私」の視点で活用し、モチベーションアップに役立てる「MBO-S」のメソッドを学びました。

MBOでモチベーションアップ

モチベーションをセルフコントロールする
「MBO-S」とは?

 MBO(Management by Objectives:目標による管理)は経営思想家・ドラッカーの考え方に基づく組織マネジメントの手法で、多くの会社が人事評価に取り入れています。しかし実はドラッカーが提唱したのは「MBO-S(Management by Objectives and Self-Control)」。上司の指示命令に従うだけでなく、自分で目標を決めて主体的に取り組むことで仕事の面白さや自己成長を実感できる「人間らしい働き方」に主眼を置いているのです。
 変容の時代を迎えた今、社員一人一人が知恵を創出できる企業でなければ成長は見込めません。個人としてもキャリアライフを充実させるためには学び続け、成長し続けることが大切です。そのためには目標へ向かう行動を呼び起こす動機づけ(モチベーション)が不可欠であり、MBO-Sによってモチベーションをセルフコントロールできれば、それは人生の強力な武器となります。

「私だけの目標」を達成する
喜びがキャリアパスを創造する

 目標へ向かう動機には、報酬や社会的ステータスなどの「外発的動機」と、好奇心や向上心などの「内発的動機」があります。「給料のためにしかたなくやる」「将来のために必要だからやる」といった外発的動機は長続きしませんが、「面白いからやる」、「自分でやりたいからやる」といった内発的動機は長く持続します。内発的動機を生み出す原動力となるのは、「やったらできた!」という目標達成体験の積み重ねに他なりません。「やったらできた!」を味わえる目標設定の仕方は個々の性格や傾向によって異なりますが、大切なのは「私だけの目標」を設定し、達成の喜びを次の目標へつなげること。自分で決めた目標なら主体的にアプローチでき、小さな目標を次々にクリアしていくうちに、将来に向けた大きなキャリアパスが見えてくるはずです。

職場と個人の価値向上に役立つ
MBO-Sのチカラ

 職場においても、チームや個人が達成感を味わえる目標を設定することは、職場全体のモチベーションを高める上で有効です。職場目標と個人目標を全員が共有することでチームワークが強まり、職場の雰囲気も明るくなります。ポイントは、具体的かつ誰でも実行しやすい目標を設定すること。メンバー同士で経験を共有したり、HATAJOラボのような職場外の情報源を活用することも有効です。
 「やったらできた」という達成感の蓄積は「やればできる」という自己効力感を生み、より高い目標へのチャレンジを促します。目標を意識した職務遂行は会社への貢献としても認められ、エンプロイアビリティ(雇われ続ける能力)の向上にもつながります。

チームの発揮度を高める
目標マネジメント

 ラボ後半では、職場内で各自の目標を尊重しながらチームとして発揮度を高める方法についてグループディスカッションを行いました。互いの目標を尊重し合うためにはコミュニケーションと情報共有が不可欠。社内報やチャットアプリ、ランチミーティングなどのほか、目標達成のごほうびやお祝いというアイデアも披露されました。相互理解を深めるきっかけづくりに加えて、ワクワクする仕組み作りもモチベーションを高めるポイントと言えそうです。

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