ジャズの灯を受け継ぐ、
マスターこだわりのジャズ喫茶
神村 恭一 さん61歳
ジャズ喫茶 Cat マスター
釧路市役所に務めながら、釧路ジャズクラブに所属。20歳でジャズライブの主催を経験し、その後釧路で行われた100回以上のジャズライブに関わる。23歳頃釧路ジャズクラブ3代目代表に就任。2020年、ジャズ喫茶「Cat」をオープン。
TALK.01
どんなお仕事をしていますか?
今年の6月からジャズ喫茶をオープンしました。レコードとCDは約1000枚あり、JBLの大きなスピーカーでジャズを楽しめるようにしています。コーヒーは釧路のコーヒー専門店ACCコーヒーの豆を使い、試行錯誤したコロンビアベースのオリジナルブレンド。釧路の老舗ジャズ喫茶であった「ジズ・イズ」から譲り受けたグランドピアノを設置しており、月に1度はライブを開催したいと思っています。
TALK.02
はじめたキッカケは何ですか?
コーヒーとジャズが好きで、ハマったのは高校生の頃。当時釧路にあった「フォックスホール」というジャズ喫茶がキッカケです。何も知らなかった私にマスターがいろいろ教えてくれました。「Cat」の雰囲気やコーヒーの味は、慣れ親しんだ「フォックスホール」を参考にしています。その店は釧路ジャズクラブの事務局になっていて、自然と会員になり、20歳のときには初めてライブを主催。その後、市役所で働きながら釧路ジャズクラブの会員としてライブを手伝ったりしていました。いつか、定年を迎えたら自分のジャズ喫茶を開く、ということが目標だったんです。
TALK.03
これからの目標を教えてください。
オープンは時期的に心配されることが多くありました。けれど先達が築いたジャズの灯を引き継ぎたいという思いやジス・イズの完全閉店から5年が経過していたこともあり、サヨナラ&ライブパーティーを行った日までに間に合わせたかったんです。幸いにもジャズ仲間はもちろん、口コミで若い世代も訪れてくれます。私がしてもらったように店名の由来でもある「Cat(ジャズ狂い)」を増やせたらと思っています。