野生に帰れない個体はグッズ販売が生命線です。費用はもちろん活動を知ってもらうキッカケになればいいですね。
田中 瑛理香 さん26歳
猛禽類医学研究所 研究員
1994年生まれ。福岡県出身。
福岡ECO動物海洋専門学校卒業後、2018年に猛禽類医学研究所へ入社。研究員として傷病個体管理を行いながら、終生飼育個体のためのグッズ販売に尽力している。
TALK.01
お仕事拝見!
当所では基本的に事故や病気を負った、オオワシ、オジロワシ、シマフクロウといった希少猛禽類の救護活動を行っています。年間で約100回、保護の連絡があり、リハビリを経て野生に帰すことが目的です。中には終生飼育個体といって野生に戻れないほど傷を負い、生涯を終えるまでここで面倒を見る個体もいます。私は彼らの飼育費用を補うためにグッズの開発や販売を行っています。
TALK.02
釧路ではたらくことについて
動物園やペットショップではなく、野生動物に関わる仕事がしたいと、地元の関連学校へ進学しました。全国にある野生動物保護センターの中でもここを選んだのは、代表の環境改善にまで目を向けてチャレンジしていく姿勢に感銘を受けたためです。全く知らない場所でしたが、自然と住みやすさが両立できている地域だと思っています。
TALK.03
仕事は楽しいですか?
学んできたことを活かす毎日で、大変だけれどやりがいを感じています。足を骨折して運ばれた個体がやっと立てた姿を見たときはとても嬉しかったですね。野生に帰れない個体は飼育費が国から補填(ほてん)されないので、グッズ販売が生命線です。グッズの種類を増やすことで、費用はもちろん活動を知ってもらうキッカケになればいいですね。
TALK.04
将来の夢を教えてください
野生に帰る個体を少しでも増やすために、鳥の体調不良に気付いたり、対処してあげられるようになりたいです。ここでは野生動物の事故原因や環境調査も行っているのですが、感電や自動車事故などで運ばれてくる個体の数も多いです。アセスメントを行うことで、そうした事例を減らしていきたいと思っています。
田中 瑛理香さんの好きな
モノ・コト・トコロ
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趣味はボルダリング!
ボルタリング好きのオーナーが個人宅を開放している「しべちゃウォール」によく通っています♪
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販売している グッズいろいろ!
漫画家や細密画の作家さんたちに描いてもらったグッズもあります。新作はTシャツ!