乗馬クラブを始めたのは父の代からで、
私の代から本格的に馬を生業としています。
阿部 栄子 さん55歳
北太平洋シーサイドライン
乗馬クラブ代表
1962年、浜中町生まれ。
2000年祖父、父から受け継ぎ3代目として乗馬クラブを引き継ぐ。
02年アウトドア資格制度、並びに認定員取得。
13年浜中町観光協会副会長就任。
TALK.01
馬と道東歴史をひもとくクラブの遍歴
元々昆布漁師をしていた曾祖父が荷運び用として馬を飼育していました。乗馬クラブを始めたのは父の代からで、私の代から本格的に馬を生業としています。荷運び用から軍馬の育成、馬車を引くけいが速歩競走用馬の育成、エンデュランスという長距離耐久レースや乗用馬の育成と、本業の傍ら馬に関わってきました。公式大会がなくなった繋駕は保存会を立ち上げて技術や内国産馬種などを継承していますが、エンデュランスには今も毎年参加しています。
幼い頃から浜中町の自然の中で、馬と親しみながら暮らしてきました。その背景には道東が馬産地として栄えた歴史があり、道外の人たちから見て魅力あふれる場所だと再認識しています。
TALK.02
乗馬の魅力を知り地元の人にこそ体験して欲しい
現在、会員のほとんどはエンデュランス競技者ですが、道外の乗馬クラブが研修として利用することもあります。都会に近いほど柵に囲まれた場内で乗馬を行う場所が多くなるので、オジロワシやタンチョウに出会うこともある自然を散策するプログラムは特に喜ばれますね。海も山も近いこの場所で、田舎ならではの良さを体感してもらいたいと思っています。同時に、他地域の人たちがこんなに感動する地盤を地元の人が知らないのはもったいないと思うのです。
父の理想は浜中町の人たち全員が乗馬できる町にすることでした。私も馬に乗って感じた楽しい気持ちを知ってほしいと思いますし、道外の人たちが絶賛する地の利を道東の人たちが知っていてほしいと思っています。
TALK.03
人生の先輩から若者たちへのメッセージ
全く乗馬経験のなかった東京の女の子が、乗馬の魅力にはまって転校してきたこともありました。私は若い人たちにこそ乗馬やカヌーといった道東のアウトドアを楽しんでいてほしいと思っています。そして、そこで体験した想いを大人へ還元することで、互いに考えを受け入れながら叶えられる新たな取り組みがあるのではないでしょうか。
私の新聞活用術
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卓上四季は 日頃の楽しみ
釧路・根室の地域欄は欠かさず読んでいます。お悔やみ欄も重要ですね。意外と楽しみにしているのは卓上四季のコーナーです。意外な話題から時事問題がまとまっているので面白いと感じています。
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災害時にも新聞は 有用
北海道胆振東部地震の際はラジオだけでは被害の度合いが分からず、新聞のように目で見て確認できるしっかりとした情報が必要だと思いました。