「愛犬とどこでも一緒」 つなぐセラピー認定
佐々木 以保子 さん75歳
アニマルセラピスト
1944年生まれ、釧路市出身。約30年前に一戸建てを新築すると同時にグレート・ピレニーズを飼い始める。2代目、3代目と同じ犬種を飼い続け、2013年に4代目となる「蘭」と暮らす。「蘭」は19年3月に釧根地区初となるセラピードッグ認定に合格する。
TALK.01
どんな活動をしていますか?
愛犬の蘭と毎月、福祉施設へ訪問したりイベントへ参加してアニマルセラピーを行っています。セラピードッグとして認定を受けたのは今年の3月。もともと私も動物が好きでしたが、最初に犬を飼い始めたのは6年前に亡くなった夫が好きだったためです。4代目の蘭を飼い始めた翌年に夫を亡くし、大型犬の世話をひとりですることになり、飼い続けるか悩みました。しかし気にかけてくれる周囲の手助けが多くあり、蘭を飼い続けることができたんです。
TALK.02
はじめたキッカケはなんですか?
セラピードッグは私自身が入院などをした際にテレビで知りました。犬と出入りする場所を増やせたらと考え、認定審査を受けてみることにしたんです。蘭は普段のしつけはもちろん、日頃からいろいろな場所へ連れて行って人と触れ合っていたので審査は一発合格。名前に反応しなかったり、車イスの人にほえたりすることもなく、スムーズに認定を受けることができました。
TALK.03
セラピードッグについてどう感じていますか?
アニマルセラピーの効果を実感したのは、セラピードッグとして活動を始めてから。認知症の方が蘭の名前を覚えてくれたり、利用者さんが珍しく笑顔を見せたりしてくれるんですね。犬と触れ合うことが刺激になっているという実感を覚えます。犬にとっても刺激や学びにつながるのでいろいろな場所へお邪魔したいですね。しかし釧根地区には1頭しかいないので、難しいのが現状です。お店やいろいろな場所で犬同伴を受け入れてくれる地域になれば、セラピードッグ認定を受ける犬も増えるのではと思っています。これからセラピードッグが釧根地区にも増えると嬉しいですね