釧路人 阿寒の自然に出会う一期一会を一枚に

山本 光一(やまもと こういち)さん
vol15

山本 光一やまもと こういち さん54歳

自然写真家

京都府警察警備部機動隊で柔道の指導員として勤務していたが、1997年に一念発起の末、退職して家族を伴い阿寒湖畔に移住。自然写真家として阿寒の森をメインフィールドに道東各地の野鳥撮影にも取り組んでいる。阿寒湖周辺のガイドブックや写真集の出版で話題を集め、全道各地で写真展や子供から大人までを対象とした講演会なども精力的に行っている。

TALK.01

どんなお仕事をしていますか?

 阿寒の自然を通して、命の大切さや自然とのつながりを伝える仕事をしています。写真はその一貫で、阿寒の森を学ぶために始めました。魚、キノコ、風景となんでも撮影していますが、母が鳥好きだったこともあって鳥を撮ることが多いです。特に雪の妖精と謳われるシマエナガが好きで、小柄ですが見た目に反して社会性があったり巣が壊れてもめげない強さがあったりする姿に惹かれて写真集も発行しました。

TALK.02

はじめたキッカケはなんですか?

 僕は生まれ育った京都で、身近な人たちの命に向き合う機会が何度もあって、一度しかない人生なのだから大自然の中で暮らしたいという夢を追いかけることにしたんです。もともと旅行好きで、北の大地に愛着がありました。偶然、前田一歩園財団で人材を募集していて、ここ阿寒に移住することになったんです。カメラは幼い頃から好きだったものの警察官をやっていたときには触れる余裕もなかったのですが、今では写真展や写真集で阿寒の自然をダイレクトに伝える表現として活用しています。

TALK.03

撮影を通じてどんなことを感じますか?

 阿寒へ移住して20年以上がたちますが、実感するのはこの森が動物と自然の関係性を感じさせてくれる数少ないエリアだということです。動物との出会いを何十倍にも感じさせてくれる一期一会の感動があります。近年では欧米から本物志向の人たちも訪れ、世界が阿寒の森の素晴らしさに気付き始めているのだと感じます

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