釧路人 模型を通し、
軍用機能美に
思いをはせる

河内 初男(かわうち はつお)さん
vol41

河内 初男かわうち はつお さん70歳

模型愛好家

 厚岸町生まれ。幼少期、ゼロ戦を作ったことをきっかけに、模型作りに傾倒する。町職員として働き、定年後も60年以上作り続ける模型愛好家。2021年にはゴジラ模型にも挑戦する。

TALK.01

始めたキッカケを教えてください。

 小学校3年生のときに、親からゼロ戦のプラモデルをプレゼントしてもらいました。ブリキや木に変わってプラスチックのおもちゃがではじめた頃だったんです。どこまでも本物そっくりにこだわれる模型の奥深さに惹かれて、これまで200個余りの模型を作っています。

TALK.02

どんな模型を作っていますか?

 主に太平洋戦争中の艦艇が多いです。その他は、戦闘機や戦車。再現する時代によって搭載装備が異なるのですが、最後の姿を選んでいます。模型として作り甲斐があり、国を守る技術の粋を集めた状態でもあるためです。機能美が随所に感じられます。また、模型は一度作っただけで終わらないという魅力もあります。専門誌などから当時の技術を学び、改良し続けていくのです。

TALK.03

印象に残っている作品はありますか?

 私は以前から模型パーツを支えるプラスチック枠を、いずれ何かに応用しようと保管していました。かなりの量になっていましたから、改めて活用方法を考えてみることにしたんです。そこで多くの人が知っているゴジラに思い当たりました。肌の再現に最適だと思ったんです。ゴジラは完成後、町民作品展にも出展。厚岸大橋が50周年を迎える時、改めて厚岸大橋とゴジラを作り直しました。3か月かかりましたが、ゴジラを見て喜んでいる人を見ると苦労した甲斐があったと思います。これからもできる範囲で、展示などを通して模型の魅力を伝えたいです。

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