エコで育む、道東のエネルギー。

省エネから「創」エネ、「育」エネへ

エネルギーの問題は、私たちの大きな関心事。
道東地域で、太陽光発電システムをはじめ、
快適な住環境と設備を提供している
カイトー商会のおふたりにお話を伺いました。

太陽光エネルギーは釧路の地域資源

米本 富夫

―カイトー商会は住宅リフォームの会社として、35年余の歴史があります。これまでを振り返って、どのようにお感じですか。

米本富夫社長:先代会長である私の父・米本三朗(故人)がカイトー商会を設立しました。会社設立当時の個人住宅の暖房は石炭や石油ストーブが主流でしたが、「これからはセントラルヒーティングの時代になる」と先読みして、セントラルヒーティングに本腰を入れ、やがて住宅の修理や断熱など、リフォーム全般を手掛けるようになりました。入社間もないころの私は、父について歩き、仕事のノウハウを学ぶことに必死でした。やはり、お客さまや取引業者とのつながりがあって、今日に至っていると思います。企業の根底にあるのは、「信用」と「信頼」ではないでしょうか。

―いま、自然エネルギー(再生可能エネルギー)を創造する太陽光発電事業に注目が集まっています。

米本侑介部長:当社はこれまで太陽光発電システムの設置実績を重ねてきました。
7月から始まった再生可能エネルギーの固定価格買取制度の施行に伴い、北海道でも再生可能エネルギーへの関心が高まっているように思います。意外かもしれませんが、道東地域は太陽光発電を行うのに条件が良いと言われています。なぜかと申しますと、まず、積雪が少なく日照時間が長いことが挙げられます。次いで、耕作放棄地や企業の遊休地がたくさんあるということ。土地活用に困っている方にとっては、一つ光が差したことになります。釧路周辺地域でもメガソーラーを設置する企業が増えています。国内外の投資家も、この道東地区に注目しているようです。

申請手続きやメンテナンスもポイント

―太陽光発電の設置の注意点と、貴社の具体的な取り組みを教えてください。

米本社長:太陽光発電システムの取り付けに関しては、確かな数値をお客さまに示してご理解をいただくことが重要です。個人住宅であれば大切なお住まいに手を加えることになるので、住宅の構造などを把握した施工実績のある業者を選ぶことが先決です。事業用の物件に関しては、土地の選定や遮蔽(しゃへい)物も含め、測量士、土木施工管理技士による事前チェックを細かく行うことが大切です。
カイトー商会では基礎工事、取り付け工事、設計、各種申請の手続き、メンテナンスなどを自社で行うことができます。ただ設置するのではなく、できること、できないことをしっかりと調べ、お客さまにご理解、ご納得いただき、最後まで責任をもってお付き合いをしていきたいですね。
米本部長:私どもは太陽光発電業界の大局的なビジョンなど、最新の情報をお客さまに提供できるよう常にアンテナを張り、最適なご提案を差し上げております。

人に育てられ今がある、「温故知新」で歩む

最後に、未来に向けたメッセージをお願いします。

米本部長:太陽光発電だけでなく、地域に貢献できるような会社づくりを目指していきたいです。例えば、インターンシップの受け入れや新卒者の採用を積極的に行っていくこと。企業の中で人を育てていくことも、地域貢献につながると考えます。「温故知新」という言葉があるように古いものを守りながら新しい要素も加味し、釧路という地で頑張っていきたいと思っています。
米本社長:釧路を元気な街にしたい。そのためにも地元のことをよく知っている地元の施工業者としっかり連携しながら仕事をしていきたい。私どもは人に恵まれ、いい出会いがあり、今があると実感しています。人とは、お客さま、取引業者の皆さま、社員すべてだと思っています。これからも、一歩ずつしっかりと地に足をつけて歩んでいきたいですね。

株式会社カイトー商会
株式会社カイトー商会の地元取引企業 (株)アイザワ電気、一戸塗装工業、(有)太野電設、菅野コンクリート工業(株)、倉茂電気、(有)コネクト、コマツレンタル道東(株)、(株)残間金属工業、創配重機(株)、(株)橋本電気商会、ホームコア工業、(株)北都電気工業、山田機械工業(株)、(有)登翔渡辺建材、(株)山際建設(以上、順不同・敬称略)
(上)本社(右)帯広支店
  • EDIT:北海道新聞釧路支社営業部/nu
  • TEXT:黒田 裕子(株式会社スタッフ)
  • PHOTO:甲賀 淳一(フィックス)
  • 記事公開日:2012年12月21日 朝刊(釧根版) 掲載

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