横山美和さんは、メークスマイルアーティスト。いま北海道700人のスマイルメークを目指す「HOKKAIDO 700 SMILESキャラバン」を展開し、道内各地のイベントなどで、さまざまな人とメークを通じた交流を繰り広げています。
今回のキャラバンリポートは、札幌の有料老人ホーム「ネクサスコート北大前」。施設入居者向けのバスツアーや演奏会、フラワーアレンジメント体験など、普段から楽しいレクリエーションを行っています。横山さんは、ご入居されている皆さんと触れ合って、メークの楽しさを感じていただきたいという思いで訪れました。
シニアライフのための「豊かで快適な暮らしの創造」の実現を目指すこちらの施設では、介護士、看護師のほかに、コンシェルジュが常勤しており、旅行や観劇の手配、施設内でのレクリエーションの企画などを行い、ご入居されている方の豊かな暮らしをサポートしているそうで、入居者の笑顔を大切にしている施設という印象を受けました。
今回のイベントには、十数人のご入居者が参加。会場にお集まりいただいた皆さんは、少し緊張した様子でした。
横山さんがメークのコツをチークとリップを使って、一人 一 人に分かりやすくアドバイスしていきます。初めは硬い表情だった皆さんは、自分でメーク道具を手に取りお化粧を進めるうちに柔らかな表情に。少しずつ明るく華やいだ雰囲気へと変わっていきました。
「ご高齢の方は、ピンクやオレンジなど暖色系がオススメ。皆さん、初めより顔色がグッと明るくなりました。たくさんの笑顔を心からうれしく思います」。横山さんは、参加した皆さんから明るい元気をもらったようです。
横山さんは、日本、そして世界をメークで旅して笑顔に出会うプロジェクト「MAKE UP TOUR」を行ってきました。
「医学的な知識はありませんが、メークには心を元気にハッピーにする力があると思います。疲れていたり、落ち込んでいるときでも 、メークをしたら何かやってみようという気持ちが湧いてくる。女性は何歳になっても美しくいたいもの。歳を重ねていくことを変化として楽しむように考えてほしいですね。いつかおばあちゃんになっても、やっぱりメークを楽しんでいたいと思います」。メーク・スマイル、メーク・ハピネス。横山さんの旅はまだまだ続きます。