海道初のマックアースグループのスキー場として、この冬生まれ変わった「スノークルーズオーンズ」。
マックアースの一ノ本社長に、運営引き継ぎの経緯や、ウインタースポーツと北海道への思いを伺いました。
─世界が憧れるパウダースノーを子どもたちに
一ノ本:昨今、若者のスキー離れが進んでいるといわれますが、これは日本ならではの現象です。欧米では衰えることなく、スキーが盛んに行われています。北海道の雪は海外でも知られていて、ヨーロッパ辺りでも高く評価する声をよく聞きます。北海道は、類いまれな上質の雪に恵まれた土地。ここに住んでいながらウインタースポーツを楽しまないのは、とてももったいないことだと思います。世界が憧れるパウダースノーの快感、スキーの面白さを、子どもたちや若い方にもっと体験してほしい。
そういう思いで、オーンズの運営引き継ぎを決意しました。 うフォーマットは 一 度終わったと言えます。しかし、フォーマットは変わっても、コミュニケーションのツールであることには変わりはありません。映画は、世の中が、人間の世界が良くなるために存在するものとして、これからも続いていくものだと思います。
にもっと体験してほしい。そういう思いで、オーンズの運営引き継ぎを決意しました。 うフォーマットは 一 度終わったと言えます。しかし、フォーマットは変わっても、コミュニケーションのツールであることには変わりはありません。映画は、世の中が、人間の世界が良くなるために存在するものとして、これからも続いていくものだと思います。
─地元の署名運動に強く背中を押された思い
一ノ本:オーンズの引き継ぎについては、春以前から運営を手伝わせていただきたいと交渉を続けていました。地元に愛されてきたこのスキー場はなくしてはいけないと感じたのです。地元の熱心な署名運動が、本州にも聞こえてきました。フェイスブックに1万件以上のメッセージが届いたと聞き、これはもうやるしかないぞと、強く背中を押された思いでした。
今後は、地域との絆を大切にしていこうと思っています。まずは多くの方にウインタースポーツを楽しんでいただきたい。地元の方、特に応援いただいた小樽の町内会の皆さん、小学校の児童を無料招待するなど、地域で喜ばれる施策を実施したいと思います。
私たちは全国でスキー場やホテルを展開しておりますが、各地で学校の皆さんをお泊めして、自然体験プログラムなどを提供してきました。それらのノウハウを生かし、北海道の子どもたちに雪を通じた元気を育むプログラムを発信していきたいと思います。
詳細は http://www.onze.jp まで
「寒い」「冷たい」と閉じこもるより、ポジティブに雪を楽しむ。
4人の雪育先生が、「雪育」への熱い思いを語りました。
─「雪育」で子どもたちの目が輝いた
児玉:ぼくらは、世の中のスキー離れに危機感を持っていました。学校ではスキー学習の実施率が低下し、子どもたちが外で遊ぶ機会も減っている。雪の素晴らしさを子どもたちに伝えたいという思いで雪育を始めました。
井山:そこで、子どもたちが感動するすごいことをやろうと始めたのが「スーパースキー学習」。20人のプロスキーヤーを集めて、学校のスキー学習をジャックしたのです。
森脇:プロスキーヤーがすごい滑りを見せたり、スキーの面白さを教えたり。スキー嫌いの子が家の人に「スキーへ連れてって」と言った話も聞きました。
DAIGO:ぼくはDVD制作で参加しましたが、子どもたちの目がキラキラ輝いていくのが印象的でした。
─「雪育」で子どもたちの目が輝いた
井山:そのほか、先生たちにスキーの楽しい教え方を伝える「スーパースキー研修」、スキー以外の雪の素晴らしさを伝える「雪育せんせいキャラバン」などの活動を行ってきました。
児玉:視点を変えると、雪はプラスになる。例えば、「寒い」「冷たい」より 「楽しい」と捉えると、冬の生活が充実します。あとは地域愛。雪を通じて、北海道を好きになる。それを伝えるのが雪育です。
DAIGO:子どものうちから雪が降る北海道に誇りを持ってほしい。その子たちが大人になるころが楽しみですね。
森脇:北海道の人は、雪を過小評価しているのではないでしょうか。雪育は、マイナスに捉えがちな雪の価値を正常にしていくことだと思います。