03 食物アレルギーケア食品を届ける使命 03 食物アレルギーケア食品を届ける使命

食べられない人を取り残さない社会へ 食べられない人を取り残さない社会へ

高崎 東北日本ハムの工場は、元々食物アレルギー専用工場ではありませんでした。
実は、26年ほど前に「自分の子どもは食物アレルギーです。おいしく食べられるハムやソーセージはありませんか?」と、コールセンターに切実な声が入ったことがきっかけです。
当社には「食物アレルギーで、食べられない人を取り残さないような社会を目指していこう」という理念があるので、お客さまの声を大切にしたいと思い、食物アレルギー対応の専用工場として建て替えました。

山田お客さまの声を形にするのは並大抵のことではないですよね。
国際的に見ても、日本は “食のダイバーシティ”にすごく遅れを取っていると感じています。日本国内では日本人が食を楽しむために中華や和食など種類が多いだけで、少数派の宗教やアレルギー食に対応できていません。しかし、対応するためには、ハード面も表面的ではなく、根底から変える必要があり大変です。
それを東北日本ハムでは、工場を建て替えるところから始まり、徹底した管理体制で対応されたことにとても信念を感じ、素晴らしいと思いました。

たんぱく質を、もっと自由に。 たんぱく質を、もっと自由に。

高崎仮にアレルゲンなど異物が混入してまった場合、アナフィラキシーショックで発作を起こし、最悪の事態では死に至ることもあります。それは絶対に起こしてはいけません。事故を起こさないためにも、原材料の受け入れから最終商品になるまで全て厳重に食物アレルギー検査をしてから出荷をします。
また、従業員が工場へ入場する時には歯磨きや消毒をしっかりと行い、食物アレルギー対応商品を作っていることの意識付けを行いました。さらに休憩時の飲食もアレルギー食材には気を配っています。
それぞれが社会活動の一端を担っているという誇りを持ちながら仕事をしています。

山田みなさん、素晴らしい意識をもたれていますね。まず、日本人が食物アレルギーに対する認識を上げていくことが大切です。その中で大企業が率先して取り組んでいることをもっと多く方に知っていただきたいです。
例えば、給食の牛乳が飲めない子どもに対して「飲め!残すな!」と強要することもありましたが、これは“ラクトアレルギー”です。決して「わがまま」で飲まないわけではなくて飲めないのです。
日本では、食物アレルギーに対する認識が低すぎるために、まるで虐待のようになってしまうことも起きていました。

高崎そうですね。そういう意識は、みなさんで変えていかなければなりません。

Nipponham Group Vision 2030

たんぱく質を、もっと自由に。

Nipponham Group Vision 2030

たんぱく質を、もっと自由に。

人が生きる上で欠かせない、“たんぱく質”。ニッポンハムグループは、カラダの1/5を占めるこの栄養素と、創業以来ずっと向き合っています。
これまで安全・安心、安定的にお届けしている“たんぱく質”を、社会や環境の変化に配慮して、これからもお届けする。食のニーズに合った選択肢をもっと広げる。を、もっと自由な発想で考え“食べる喜び”をお届けします。

山田パンなどの小麦や大麦を食べることで起こる“セリアック病”や“グルテンアレルギー”も、日本ではまだあまり知られていません。
海外から入ってきた食物に対して、アジア人の体が実は対応していなかったということも知られていないため、それを伝えていくことも大事です。
最近、インバウンドが増えつつあります。日本に来る理由の 1位が “食”です。しかし、その“食”が対応されてないと、隣国に行ってしまいます。国内だけではなく、いろんな観点から“食”の国際化もスタンダード化していることをもっと伝えるべきだと思っています。

いつものおいしさ

『みんなの食卓®』シリーズ

『みんなの食卓®』シリーズ 小さなシャウエッセン、上質ロースハム、ふっくら米粉パン

いつものおいしさ

『みんなの食卓®』シリーズ

“おいしさに安心をそえて”というコンセプトで、食物アレルギー物質特定原材料7品目(卵・乳・小麦・そば・落花生・えび・かに)を使用せずに、ハム、ソーセージ、米粉パンなどを徹底した管理体制のもと、東北日本ハムの食物アレルギー対応専用工場にて製造しています。

※「みんなの食卓®」シリーズの取扱店舗や、商品詳細は、下記にお問い合わせください。
日本ハムお客様サービス室(通話料無料)
0120-312053 
受付時間 9:00~17:00(土・日・祝を除く)

高崎当社では、“みんなの食べたいに寄り添う”を基本コンセプトにして、『Table for All』という総合サイトを展開しています。ここでは、商品販売もしていますが、オンライン相談や、アレルギー食のレシピ紹介、また食物アレルギー専門医が情報を提供するなど、今は「食物アレルギーがある人を取り残さない総合プラットフォーム」と言われるようになりました。
今年の2月にスタートしたばかりですが、チャット形式がみなさんの情報交換場所となり、当社以外の商品名が書き込みされることもあります。企業の枠に収まらず、食物アレルギーに特化した世界観をどんどん広げていきたいですね。

山田本当にすごいことですよね。そのような活動が、国際化に役立ってくれるのだと思います。企業がアイデアを出して、いろいろな取り組みを行っていることをもっと広めたいですね。

04 全ての人に、おいしくて優しい未来を 04 全ての人に、おいしくて優しい未来を

未来へ向けて、私たちができること、伝えたいこと 未来へ向けて、私たちができること、伝えたいこと

高崎ニッポンハムグループでは常に、“生命(いのち)の恵みを大切にする”ことを考えています。それは企業が思っているだけではなく、いかに消費者の方々に分かっていただくか…。そのきっかけ作りも使命です。
若い方も環境問題や食糧問題などの危機感はあるはず。食べ残しを減らすことや、食料を無駄にしないで活用することなど、身近なことから環境問題を含めて“SDGs”を考えたり、気づいたりしてほしいです。
企業側はSDGsを意識した商品を作っていきます。みなさんには、それを通していろいろなことを理解していただきたいですね。もちろん、絶対においしいことが大前提!「おいしい」と喜ばれる商品を提供したいです。また、新しいことにもどんどんチャレンジしていきたいです。

山田SDGsは17項目あります。環境問題で言えば、国連が定めている2030年のゴールまであと7年。今から何かをするのではなく、そろそろ出来ていて当然です。
日本は元々“もったいない文化”があり、それが美徳とされてきました。つまりサステナブルをやっていないのではなくて、実は苦手なだけなのです。フードロスと聞くと、コンビニや事業者が出していると思われていますが、年間500万トン以上の約半分近くが一般家庭から出ています。
家庭や自分だけで何かしようとしても、思いつくのは“食べ残さない”くらいです。それを企業が何かの形で取り組むことにより、新しい食品として生まれ変わり、おいしければ必然的に消費者も間接的に貢献できます。
一人ずつが意識を高め、何かしら取り組むことで、廃棄物の半分が解消されることを知っていただきたいですね。

Table for allについて

「みんなの食べたいによりそう。」をコンセプトに、25年以上にわたる取り組みを活かし、サポートの輪をさらに広げていくために、食物アレルギー ケアの総合プラットフォームとして誕生。
“必要な時にすぐ、たしかな情報や商品にアクセスできる環境を”
“同じ悩みを持つ仲間とつながり、笑顔で語り合える場所を”
さまざまな人と手を取り合って、誰もが食を自由に楽しめる世界を目指します。

企画制作 北海道新聞社営業局

提供 日本ハム株式会社