プロジェクト活動レポート/
「漁」のあしたね。プロジェクト
※本プロジェクトの実施概要は本ページの末尾に掲載しております。
STEP1 かっこい~ぜ! ~漁師のしごと最前線~
いつも食べている魚が、どのような経路で食卓に運ばれてくるか知っていますか? 今回は漁師の小笠原宏一さん、市場で魚を仕入れて、スーパーや小売店に卸す、一鱗共同水産株式会社の本間雅広さん、そして全国の水産業や漁業に関わる人たちをつなぐ活動を続ける団体、フィッシャーマンジャパンの長谷川琢也さんの3人をプロジェクトメンバーにお迎えし、日本の漁業が抱えている課題や、これから枯渇していくかもしれない海の資源のことをレクチャー!
ほかほかな知識を蓄えて、STEP2で市場を見学します!
STEP2 海の命をいただきます! ~お魚が食卓にならぶまで~
9月10日は札幌市中央卸売市場を見学します。最初は長靴をはき、帽子をかぶって1階の市場を見学しました。
市場を見学!
市場は水場が多く、衛生面の観点から長靴の着用が義務付けられています。市場の入口には長靴の洗い場も。
市場を見学していると、プロジェクトメンバーの一人、本間さんが「ターレー」に乗って登場!「ターレー」は「ターレットトラック」の略称で、広い市場で働く人が移動したり仕入れた魚を運んだりするのに大活躍の乗り物です。
縦横無尽に動くターレーにみんな、興味津々!質問が止まることがありません。
集合写真では本間さんが務める一鱗共同水産のお店の前で、市場の「イチ」のポーズ!
色々な「海」との関わり方。
教室に戻ってきてからは、漁業や水産にまつわるレクチャーを受けました。
漁師の小笠原さんからは、実際にどうやって漁をしていくのか、クイズ形式で教わっていきます。
水産業を営む本間さんは、魚の競りにかかる価格当てゲーム!実際にどれくらいのお値段で魚が取引されているかを知ることができました。
待望のお魚ランチ!
レクチャーの後は、お待ちかねのランチタイム! 「にしん飯」「あら汁」「ほっけの煮付け」「サーモンとタコのお刺身」とお魚フルコース! いつも食べている魚のことをよく知ってから食べると、なんだか美味しく感じられて不思議ですね。
サーモンとタコは実際に目の前で捌いてもらいました。大迫力の瞬間に、みんなの注目も集まりました。
食べながら、プロジェクトメンバーの先生たちと海やお仕事の話を深めていきました。
先生に教わりながら、タコの捌きを体験!緊張します。
2048年に魚がいなくなっちゃう?
最後のレクチャーはリーダーの長谷川さんから、これからの海についてのレクチャー。日本では漁獲量も漁業従事者もどんどん減っていて、このままでは将来日本の海から魚がいなくなってしまうかもしれない。そんな未来にならないようにするために海をもっと「知って・発信」してもらいたい。
どうやったら、魚の良さ、おいしさをみんながもっと気付けるだろうか?海の資源を大切にしようと思えるだろうか?みんなで議論しながら考えていきます。
私たちの未来のこと。みんなジブンゴトだから、一生懸命悩みます。
こちらは激論派の男子3人。熱い議論が飛び交っていました。
みんなで考えた意見は付箋と紙にまとめて発表!みんなジャンルごとにまとめたり、メディアを使って発信するアイディアが出たり、独創的なアイディアがたくさん生まれました。
みんなのアイディアに関心しつつ、先生たちも一生懸命講評。
Q. 海や魚にもっと関心を持ってもらうために、魚を今よりもっと食べてもらうにはどうしたらいいだろうか?
みんなが発表した意見がこちらです。
・色々な魚料理を考案する。
・肉の代わりに魚肉を料理に使用する。
・給食のメニューとして考える。
・大人が美味しそうに食べると子どもも食べる。
・魚ミート/魚パン/魚米の開発。
・魚の骨を除去する仕組みをつくる。
・魚の骨抜きマシーンを普及させる。
・魚の骨を柔らかく調理する。
・養殖技術の向上で魚をより生産する。
・魚について学ぶ機会を増やす。
・さまざまな媒体、方法で海の問題を発信する。
・学校や公共空間を使ったプロジェクトで魚の良さやおいしさを伝える。
・学校で魚をさばく機会をもつ。
・小中高それぞれで魚に触れ合う機会を増やす。
・水産系の学校を増やす。
・外国人から魚の良さを教えてもらう。
・海や魚をテーマにしたアニメやゲームを制作し、発信する。
・魚を主人公に、人気声優がアフレコしたYoutube動画を作る。
・SDGsの14番「海の豊かさを守ろう」を実行する。
・たこーいちのチャンネルを登録、応援する。
・たこーいちの動画を見て勉強する。
・修学旅行で魚を学べるところへ行く
などなど。
発表グループごとに記念写真も撮影!
最後は帰路につくみんなをお見送り。北海道で暮らしていながら、意外と知らない海のことを学べたでしょうか?この日に知った、気づいたことを、ぜひこれから活かしていただきたいなと思います。