プロジェクト活動レポート/
酪農学園大学 × あしたね。プロジェクト
麦茶かすが、飼料に!食品製造で発生する副産物が、酪農の未来に役立つ!
“どさんこ飼料”が、日本の酪農を救う!? 食卓の未来をつなぐ研究に迫ろう!!
輸入飼料の高騰により、酪農王国・北海道でも生産者が大きな影響を受けています。
今回は『飼料自給率を上げる』という課題に取り組む、酪農学園大学で学ぶプロジェクト。道内の中・高校生17名が道産の飼料開発について学び、雄大なキャンパスを体感しながらチーズづくりにも挑戦しました。
日本の飼料自給率はわずか25%
家畜飼料学を研究する土井講師から、飼料自給率向上を目指す研究について学んだ。お茶の製造工場から出る茶かすや、キノコ栽培後に廃棄される菌床を牧草サイレージに混ぜ、飼料として利用できることがわかった。
地域の食品循環資源利用飼料(エコフィード)を活用する道産飼料づくりが進めば、飼料自給率がアップし、持続可能な畜産業に貢献できる。
毎日約50kgもの飼料を食べる!
「フリーストール牛舎」は、乳牛たちが自由に行動・採食できる場所。ここで牛を間近に見て、エコフィードを手に取ってみた。繊維が細かくて、すっぱい匂いがする。牛1頭が食べる飼料は1日約50kg!ここでは毎日2トンも消費される。
発酵の匂い!バンカーサイロ
飼料作物を発酵させるバンカーサイロには、原料がぎっしり積まれている。牛たちにモリモリ食べてもらえるよう調製する大切な場所。
巨大!飼料用ミキサー
トウモロコシや大豆かすなどを合わせる混合飼料用ミキサー。短時間で均一品質の飼料が大量生産できるらしい。
チーズはどうして固まるの?
食と健康学類・乳科学研究室の竹田教授から、チーズの種類や、乳がチーズになる仕組み、チーズづくり
の流れを学んだ。「凝乳酵素」「カゼインミセル」「pH」。身近なチーズだけど奥が深い!
さけるチーズづくりに挑戦!
「乳製品製造実験実習室」で衛生服に着替え、栃原准教授から説明を受け、チーズづくりを体験!「カード」と呼ばれるチーズの赤ちゃん(凝乳物)に60℃以上の熱湯を加え、こねて、棒状に伸ばして、たたんで、また伸ばして…。10回ほど繰り返して塩水で冷やすと、糸状にさけるチーズが完成!
牛や羊がいる広大なキャンパス!
約135万㎡もあるキャンパスの一部をバスで見学。飼料に使うデントコーンの畑や牧草地が広がり自然がいっぱい。酪農・肉畜・作物に関する3つの農業生産ステーションがあるほか、食品加工実習室やさまざまな研究施設、附属動物医療センターなどもある。
大学でつくったベーコンや野菜たっぷりのピザでランチ!
えべつ観光特使のピッツァ職人・宮本翼さんの道産小麦生地を使ったピザでランチ!ベーコンやニンジンの味が濃くておいしい!
ごほうびのソフトクリーム!
1日がんばったごほうびに、大学で搾乳された牛乳で作るソフトクリーム!ミルク感がたまらない!大学の研究圃場で栽培された「ライ小麦クッキー」のおみやげも!