鶴居の自然で包む
大切にしたい気持ちデザイン
vol21
氏原 文子 さん54歳
クリエイター
神奈川県横浜市出身、桑沢デザイン研究所卒業。パッケージデザインを中心に10年間デザイン会社勤務後、1997年釧路への移住と共にフリーへ。2000年よりA.design(エイ・デザイン)を立ち上げる。現在鶴居村をベースにグラフィック全般で活動。JPDA日本パッケージデザイン協会会員。
TALK.01
どんなお仕事をしていますか?
道東を中心にポスターや商品パッケージのデザインをしています。また、5年ほど前から自然や人との出会いをモチーフにした手ぬぐい・紙もの「キレニエ」を製作し、ご縁ある道東のお店やウェブショップで販売しています。キレニエは生地の素材や染め方に合わせて、切り絵や葦を筆にしたイラストなどからデザインします。
TALK.02
今のお仕事を始めたきっかけは何ですか?
釧路へ移住したのは23年前です。それまで東京のデザイン会社で、石けんやヘアケア製品など医薬雑貨のパッケージデザインを主に手がけていました。自然ガイドの夫との結婚を機に釧路に移住。夫のサポートをしながらフリーランスでデザイン業を始めて、パンフレットやパッケージなどの依頼が増えていきました。
TALK.03
ものづくりに対する気持ちを教えてください
鶴居村で暮らし始め「自然に包まれ暮らすこと」や「包む」という言葉を改めて意識するようになりました。長く携わっている商品パッケージも相手により気持ちを伝えるため、包むこと。それらを身近なもので表現したいと思う時、ものを包んだり拭ったりと使える手ぬぐいはぴったりでした。絵柄を楽しみながら、暮らしの中に溶け込むデザインを大事にしています。テーブルクロスなど、インテリアにも使っていただければ嬉しいですね。手にした方が心地良い風に包まれたらと思っています。