白糠の森のおすそわけで叶えたゆったりライフ
横田 宜伯 さん55歳
ブルーベリー農家
1964年生まれ、大阪府出身。名古屋でアウトドアショップを経営していたが、北海道のアウトドアガイドを行ううちに、2001年に阿寒へ移り住む。2年後白糠へキャンプ場管理者として移住。敷地内でブルーベリーを育て始める。05年には敷地内のイタヤカエデの樹液でメープルシロップを販売。18年直売所を設立。19年パンのカンパーニュやクランベリージャムの販売も始める。
TALK.01
このお仕事をはじめたキッカケはなんですか?
メープルシロップやパンなどさまざまなことを手がけていますが、メインはブルーベリー農家です。私自身ブルーベリーが好きで、いつか育ててみたいと思っていました。ブルーベリーはもともと高山植物で、冷涼な気候を好む果物です。白糠へ移住した際に、せっかくだから挑戦してみようと思ったことがキッカケでした。
TALK.02
メープルシロップについて
メープルシロップも森を散歩していた際にイタヤカエデを見つけたからですね。一般的に知られるメープルはサトウカエデという品種ですが、同じカエデの木からも作れるのではないかと考えたことに起因します。現在はメイン25種、全70種のブルーベリーの栽培と、50本のイタヤカエデからメープルシロップを製造しています。
TALK.03
なぜ釧路に移住したのですか?
白糠に移り住んで10年以上が経ちますが、都会に比べて何もない反面、作り上げていく楽しさがあると思っています。同じように移住して努力している人も多く、受け入れて支えてくれる土地柄だと感じます。北海道へ移住したのは都会の忙しさがあまり好きではなく、自活できる範囲で無理せず暮らしたいと思ったからでした。それは今でも変わらず、私にとって白糠での暮らしを楽しむことが一番です。チャレンジ精神旺盛で凝り性なため、忙しくなりすぎないように気を付けています(笑)。11月からは新たに栽培を始めたクランベリージャムの販売も始まりますが、いずれも年を追うごとによりおいしい商品を目指しています。