釧路人 プロから講師へ 釧路に音楽の種をまく

児玉 隆也(こだま たかや)さん
vol18

児玉 隆也こだま たかや さん43歳

チューバ講師
㈱ヤマハミュージックジャパン 北海道音楽普及担当

1976年、鹿児島県生まれ。東京音楽大学を卒業後ニューヨークのMannes School of Musicへ入学。日本に戻り、熊川哲也率いるKバレエカンパニーのオーケストラの奏者などチューバ奏者として活躍。2007年に結婚を機に釧路へ移住し、18年からヤマハミュージックジャパンの北海道音楽普及担当として活躍。釧路チューバドットコムメンバーとして年に1度コンサートも開催している。

TALK.01

どんなお仕事をしていますか?

 ヤマハミュージックジャパンの音楽普及担当として、道内の学校に行き、音楽の楽しさを伝えています。ピアニカやリコーダーなどの授業では、吹き方や手入れの仕方を教えると同時に、トランペットを吹いてみることもありますね。その他、地元の吹奏楽部の指導やプライベートレッスンなども行っています。近年では教え子が音楽学部へ進学するなど、地元の音楽好きを増やす活動が実を結んできました。

TALK.02

はじめたキッカケを教えてください

 音楽を始めたキッカケは小学校の金管バンドで、中学校の吹奏楽部ではサックスやトロンボーンなどいろいろな楽器に触れる機会がありました。高校では吹奏楽の神様と呼ばれる恩師・故 屋比久勲(やびくいさお)氏の下で学び、その頃チューバを専門に学び始めたんです。東京、ニューヨークと学ぶ場を広げ、日本に戻った後は奏者として活動してきました。釧路へ移住した後は東京を行き来して活動を続けていたんですが、妻が鳥取大通で経営するカフェが忙しくなり奏者をお休みすることに。趣味でチューバを続けることになるのかなと思っていた頃に、音楽普及担当の話をいただいたんです。

TALK.03

教える上で大切なことはなんですか?

 音楽家をもっとも育てるのは、毎日吹きたくなるような楽しさをつくること。それは教え方によって変わるという、恩師から学んだことでした。自分が関わることで金管楽器を学びたい子が学べる環境、音楽好きを増やす環境を手助けすることができるのではと思ったんです。さまざまな人の活動で音楽の環境もレベルも変わってきました。釧路から多くの音楽家が誕生する日は遠くないと思っています。

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