
河川保護団体「リバーネット21ながぬま」の取り組み
「リバーネット21ながぬま」という団体をご存じかな?川との共生に向けた活動を7年前から続けていて、全国的に注目されてるんじゃ。今年は「日本水大賞」の準グランプリ「国土交通大臣賞」を受賞したり、LIONトップエコプロジェクト「きれいな川と暮らそう」基金の助成先にも選ばれたそうじゃ。事務局長の山本さんに、発足の経緯やどんな活動をしているかを聞いてみよう。
過去の大水害の歴史を、親から子、子から孫へ伝えていくために
「長沼町は、夕張川と千歳川に囲まれた、平坦で低い土地が特長のまちです。川がもたらす豊かな土壌は、お米や野菜、果物など、豊かな実りを支えていますが、水害も多く、まちの歴史は水との戦いでした。過去の大水害を風化させないため、また、自分たちの身は自分たちで守れるように、親から子、子から孫へ伝えていくことが大切だとの考えから、リバーネット21を立ち上げました。会員数は現在100名、そのうち40名が子どもたちで、水害時の身の守り方を身に付ける“子ども水防団”の訓練や、河川の清掃、洪水を防ぎきれいな水を育む森づくりなどを行っています。ライオンさんからの助成金は、森づくりに使わせていただきます」。

馬追運河ごみ拾い(2008年6月21日撮影)
※「きれいな川と暮らそう」基金とは ライオン(株)が洗剤「トップ」の売り上げの一部をこの基金の支援費用として提供し、(社)日本河川協会を通じて水環境を守る団体に助成を行うもの。今年度の助成先は全国23団体。
※参考資料:環境省「子ども環境白書2009」、ライオン(株)ウェブサイトほか