おいしさがこころを育てる。

ベジ太くんは、塔のある畑が、ずっと気になっていました。どんなとこかな?だれがいるのかな?ある日、バス停で待っていると「畑に来る?号」というヘンな名前のバスが来ました。バスはベジ太くんを乗せてブル~ンと走り出しました。

畑の食べものがたり

読み聞かせ食育 畑の食べものがたり

回る大根
回る大根
そこはどんな遊園地よりも広くて、
24色のクレヨンのような畑が広がっていました。
「くるくる回るダイコンだ~い、目が回ってもへっちゃらだ~い」
大根たちは、回りながら成長していました。
「ボクの毛穴は斜めに並んでいるんだい。よく回った証拠だい」
ベジ太くんは大根といっしょに回りながら
ワクワクが止まらなくなりました。
すると隣の畑からやさしい声が聞こえてきました。
畑のお嬢様
畑のお嬢様
「みなさ~ん、そろそろお引っ越しいたしましょう」
「そういたしましょう」
そこはゆり根の畑。彼女たちは毎年のように引っ越しをし
大人になるまで6年間も大切に育てられるお嬢様。
ベジ太くんが黒い土を掘ってみると、
「ごきげんよう」とほほえんでくれました。
まるで白雪姫のようにキレイでした。
まぼろしの花
まぼろしの花
「いそいで、いそいで、田んぼへいそいで」
その声を聞いて、ベジ太くんは走り出しました。
「ぼうやは運がいいわ。私たちは2時間しか咲かないの」
白く小さな花たちはささやきました。
「キミはだれ?」ベジ太くんが聞くと、
「ヒントはキミのリュックの中」
そこにはお母さんが作ってくれたおにぎりが入っていました。
そう。お米の花だったのです。
「さようなら、また会いましょう」
気がつくと花たちの姿は消えていました。
女王様の髪飾り
女王様の髪飾り
ちょっぴりさびしくなったけど、
おにぎりを食べたらまた元気になりました。
畑をずんずん進むとそこははじめて見るお花畑でした。
「カワイイお花だね」とベジ太くんがほめると、
土の下から「マリー・アントワネットという
女王様の髪飾りになったのじゃが」と返事がしました。
「すごい!でも、じゃがって?」
ベジ太くんが不思議そうに聞くと
「いや、それだけじゃが」
そこは一面のジャガイモ畑だったのです。
天国のリンゴ?
天国のリンゴ?
また少し歩くと赤いトマトがたくさん実っていました。
ベジ太くんが手をのばすと、
「私は天国のリンゴよ」と声がしました。
でもトマトにしか見えません。
赤いほっぺをピカピカにして
「いろんな呼び名があるのよ。世界的な女優よ。
生まれたのは南米のアンデス高原。
イギリスでは愛のリンゴ、ドイツでは天国のリンゴよ。
日本に来たのは江戸時代…アラ?キミへんな顔よ」
タイヘン!ベジ太くんの目が寄り目になっていました。
畑の数学者
畑の数学者
お鼻にテントウ虫が止まっていたんです。
「ひと休みさせておくれ。数学はつかれる」
「あなたは、数学者ですか?」ベジ太くんが聞くと、
「とうきびのヒゲを数えてみた。すると粒の数と同じだった」
「大発見だね、博士!」ベジ太くんはまた寄り目になって驚きました。
「玉ネギの皮のスジの数=根の数の法則も発見した。
しかし、数えられないものもある、自分の背中の星の数じゃ」
テントウ虫は残念そうに羽をとじました。
「一、ニ、三…七つだよ、博士」
「七つか!ありがとう、ぼうや」テントウ虫は、
羽を広げて飛びたちました。
「さあ、わしについておいで。畑のヒミツを教えてあげるよ。」

キミが一生懸命にとった野菜は泥だらけなのに光って見えました。

おいしいものを自分の手で作るのが、農業です。
買って食べているだけでは分からない、発見や感動がいっぱい。
「くるるの杜」では大人も子どももぐんぐん成長します。
これからの季節は、冬ならではの北海道産のおいしさが大集合!
一年を通して、楽しさ満載の「くるるの杜」です。 畑で育つのは、作物だけじゃない。

営業時間

■農畜産物直売所
10:00-17:00
■農村レストラン

[ラ ン チ]  11:30-15:30 / 受付11:00-14:20

[ディナー] 18:00-21:00 / 受付17:30-20:00 ※土・日・祝日のみ

※混雑の状況によっては、受付開始時間および受付終了時間を早めさせていただくことがございます。

定休日

毎週月曜日 ※祝日を除く
季節によって変更となる場合がございますので、HPまたはお電話にてご確認ください。

MAP

くるるの杜 011-377-8700

  • EDIT:北海道新聞社広告局
  • 記事公開日:2012年11月30日 朝刊 掲載

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