道東から羽ばたく人材を育む、学びの場。

緑ケ岡学園(本部・釧路市緑ヶ岡)が創立50周年を迎えた。同学園の西塔正一理事長に今の思いや未来への人材教育について聞いた。

photo0 ─これまでを振り返っての感想をお聞かせください。
学園創立以来、半世紀にわたり幾多の試練を乗り越えながら、建学の精神である「愛と奉仕」の下で、地域に密着した教育を実践してまいりました。お陰をもちまして、徐々にではありますが学園の評価も高まり、地域での存在感も定着してきたと感じております。この間、各関係機関をはじめ多くの皆さまに数々のご支援、ご協力を賜りましたことにあらためて感謝を申しあげます。
─現在の所属校での取り組みについてお話しください。
学園では、教育を通じての人間形成と即戦力としての地域社会に貢献できる学生・生徒・園児の育成を目的とした教育を推進しています。短期大学では、新たに学生たちが自由な発想で学習発表、課外学習を深めていくことができる総合学習スペースを開設してラーニング・コモンズ※を実施しています。
専門学校の釧路ケアカレッジにおいては、医療保健、介護福祉施設等から即戦力として必要とされる人間的に質の高い介護福祉士の育成に主眼をおいた授業を行っています。
中学校・高等学校では、文武両道を目指した学力の向上、部活動の充実のための各種方策を講じています。
幼稚園では、教職員・保護者・短大幼児教育学科の先生と学生の4者が一体となって園児が伸び伸びと遊ぶことができる環境づくりをサポートしています。全クラス2人担任体制をとるなど質の高い保育を目指しています。

※学び(learning)のための共有空間(commons)。
文部科学省の「平成25年度私立大学等教育研究活性化設備整備事業」に採択された事業。

─今年は明るいニュースを与えてくれました。
この節目の年に東京大学現役合格、北海道大学3年連続合格などを成し遂げました。中高一貫教育のきめ細やかな指導の成果です。
そして、いまだ喜びで興奮冷めやらない話題は、高校野球部の夏の甲子園出場ですね。武修館の教育目的・方針に基づく人間教育の実践と文部両道の大願成就の年でした。この紙面をお借りし、釧路市はじめ物心両面からご支援いただいた皆さまに感謝申しあげます。

─地域の期待に応える私学として、未来に向けたメッセージをお願いします。
50周年を契機に学園全体が、また各所属校が脱皮しつつあると私には感じられます。それぞれの学校において、さらに地域に愛され信頼される学園を目指します。未来共創型学園に向けて全教職員が一丸となって取り組んでまいります。

さいとう
西塔
まさいち
正一
学校法人 緑ケ岡学園 理事長
1948年、小樽市生まれ。71年北星学園大学卒業。72年同大文学部社会福祉学科研究生修了後来釧し、95年釧路短期大学教授、2003年同大学長。09年4月から現職。 専門は社会福祉学と地域福祉論。

学園のあゆみ

学園の歴史一覧

学校法人 緑ケ岡学園の概要

[本部所在地]〒085-0814 釧路市緑ヶ岡1丁目10番42号
[電話](0154)41-0131(代表)
[FAX](0154)41-4464
[創立年]1964(昭和39)年
[所属校]釧路短期大学、武修館高等学校、武修館中学校、
     釧路短期大学附属幼稚園、専門学校釧路ケアカレッジ
[教職員]98人[学生・生徒]535人[園児]88人(2014年5月1日現在)

  • EDIT:北海道新聞釧路支社営業部/nu
  • PHOTO:フルマークス
  • 記事公開日:2014年11月8日 朝刊 掲載

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