多様な個性を育てる。

通信制高校で育む個性と未来

若者たちを見守り、多様な個性を育てるもう一つの学びの場。

選択肢が広がる多様な教育システム

―貴校の特色や学びのスタイルについて、具体的な生徒さんの事例も併せてお聞かせください。

飛鳥未来高:本校は、高校時代から専門学校の分野を学べるのが特徴です。医療や福祉関係、スポーツインストラクター、美容、保育、ブライダル関係に加え、来年度は製菓の分野もスタートします。
例えば、中学時代はほとんど登校できなかった子が、美容系の生徒たちと接するうちに、自分にも何かできることはないかと考え、本人なりの進路を見つけ、まい進しているという場面も見られます。

池上学院高:1985年に進学校生向けの塾として生まれた当校は、高校に行けないお子さんを受け入れる学院として評価いただき、2004年に北海道3校目の通信制高校としてスタートしました。札幌ほか、全道7カ所に学習センターを開設、各地域で学習できる体制を整えています。 札幌の進学校に入学した生徒さんが、メンタル面を病んで転学してきたケースがあります。時間をかけて徐々に通院や投薬が減り、最終的には東京大学に合格しました。

―生徒さんも相当努力されたんでしょうね。NHK学園高さんはいかがですか。

NHK学園高:当校には、何らかの事情で学校へ行けない生徒の入学が増える一方、高齢者も多く、80歳を超える方もいらっしゃいます。登校が困難なお子さんには、負担を抑え、インターネットやテレビ放送を通じて学習できるコースを用意しています。
当校は50年前に開校した、わが国最初の通信制高校であり、教育内容や環境は長年培ったものがあるという自負があります。
今後も芸能人やスポーツ選手など、自らの活動のために通信制を選ぶケースが増えると思います。

第一学院高:私たちがこだわっているのは、卒業後のゴールです。社会で自立し、活躍できる人間教育が基本。登校が困難な生徒が毎日通いたくなる環境づくりを進め、自ら学ぶ力とコミュニケーション力の育成を重視しています。
中学の3年間、ほぼ不登校だった生徒を受け入れたケースがあります。当初はほとんど対話ができず、担任は名前を呼んで挨拶を繰り返しました。そのうち挨拶が返ってきて、上級生と関わるようになり、漢検にチャレンジし、最終的に大学に進学しました。

―コミュニケーションの大切さを感じました。星槎国際高さんはいかがですか?

星槎国際高:当校では、身近なところから学ぶ、仲間と学ぶ、つながりを学ぶ―を基本とする「共感理解教育」を実践しています。登校スタイルは自分で選べ、毎日通うこともできますし、月2~3日登校する生徒もいます。遠方の生徒を対象に、夏と冬に集中スクーリングを行っています。
中学には一度も登校せず、外出もままならなかった生徒がいました。本校に入り、唯一好きだった英語に本格的に打ち込み、笑顔になる場面が増え、人と関われるようになり、ついには大学に進学、教員免許を取得し、星槎の教員に。現在は海外で働いているという卒業生がいます。

とわの森三愛高:本校は、文科省の必修科目に加え、農業も必修です。作物の栽培から、加工や調理などの実習も展開します。生徒たちは作物の育成を通して自分の成長を見つめ、実習を通して社会力をつけていきます。
今年、中学校で不登校だった生徒を含む10人が卒業する予定で、うち9人が大学進学を希望しています。農業や校外実地研修など実学的なプログラムを重ねることで、生徒一人一人が希望をもって成長できると考えています。

社会の基本を学び、自らの力で未来へ

―通信制高等学校としての未来計画、今後の活動と展望をお聞かせください。

飛鳥未来高:学ぶ楽しさを実感できる環境づくり、大学進学につながる学力や基本的な生活習慣の向上を目指しています。来年度からは「未来の時間」を設け、道徳や将来の進路を考える時間を展開。よりしっかり夢をもって学べる環境づくりに取り組みます。

池上学院高:創立時からの「個別指導」「少人数制」の方針は、今後も変わりません。
モットーは「生活の中に勉学あり」。一日の生活のリズムを保ち、基本的な礼儀礼節ができた上で、勉強に集中する。今後も、この考え方を大切に守っていきたいと思います。

NHK学園高:いま行っているインターネット学習を広げ、ネットスクーリングやネットホームルーム、ネット教育相談を行いたい。さらに、いまは東京、大阪で行われている不登校のためのコースを、全国各地で展開していく計画です。

第一学院高:将来的には、学校はその枠の中だけではなく、保護者や地域の方々と関わって生徒を育むネットワークが必要と考えます。重要なのは他者貢献意識を育みながら、自己肯定感を高めていくこと。さまざまな連携の場を設けた仕組みづくりを進めています。

星槎国際高:本校は、人を認める、排除しない、仲間をつくる―この三つの約束を大切にしています。来年度は、札幌もみじ台にキャンパスを開設。「集い合い、分かち合い、育ち合うまちづくりの拠点」をキーワードに、多世代の方と関わり感動を共有し、学び成長する環境をつくります。

とわの森三愛高:通信制設置4年目、2013年度から中国語会話を導入します。子供たちが生きるのは明日の世界です。世界の総生産の3割を間もなく超えるアジア圏。10年後、20年後を見据え、通信制からも国際環境に適応する人材を育みたいと思います。

学校法人三幸学園飛鳥未来高等学校札幌市中央区南1条西9丁目11-3 ☎011-204-8123
【平成25年度新・転・編入学生願書および個別相談会随時受付中】
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札幌キャンパス キャンパス長 佐藤 俊介さん
学校法人池上学園池上学院高等学校札幌市豊平区豊平3条5丁目1-38 ☎011-811-5297
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事務局 入試広報主任 増廣 健太さん
学校法人日本放送協会学園NHK学園高等学校札幌市中央区大通西1丁目1 ☎ 0120-4514-24
【平成25年度新・転・編入学生願書および個別相談会随時受付中】
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北海道地区指導部長 光永 正己さん
第一学院高等学校札幌市北区北7条西4丁目1-4 北七条SIAビル4F ☎011-756-8588
【平成25年度新・転・編入学生願書および個別相談会随時受付中】
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理事 木村 尚文さん
学校法人国際学園星槎国際高等学校札幌市中央区北5条西12丁目16 ☎011-208-3111
【平成25年度新・転・編入学生願書および個別相談会随時受付中】
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札幌学習センター センター長代行 須田 心作さん
学校法人酪農学園とわの森三愛高等学校(酪農学園大学附属)江別市文京台緑町569番地 ☎011-388-4831(通信制直通)
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高校副校長 黒畑 勝男さん
  • EDIT:北海道新聞社広告局/nu
  • TEXT:高崎 克秋
  • PHOTO:川村 勲
  • 記事公開日:2013年1月27日 朝刊 掲載

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