8月14日に行われた音楽とアートの体験型プログラム。
ピアニストの仲道郁代さん、絵本作家のそらさんによる、
5歳~小学6年生対象のワークショップをレポートします。
「脳の普段使わない領域をフルに使わないと、この1日は成立しません。音楽も、美術も、みんなが感じて考えることが尊重される世界。それを深めていった先に芸術があるのです」と仲道さんは語ります。
プログラムは、ラヴェル作曲「マ・メール・ロワ」から“緑ヘビと王女の物語”を素材に、音楽の時間ではボディーパーカッションや楽器で音を鳴らし、合唱を通じて音楽の形式を体験、アートの時間では緑ヘビと王女をイメージした流木アートを製作しました。
最後に、物語のシーンを表現する音楽づくりにチャレンジしました。
「音楽に合わせ、物語をイメージし、想像力を膨らませる。流木に色を塗りアートを作るという不思議な体験を通じて、子どもたちは想像を超えた発見をします」とそらさん。「想像も、創造も、面白い!ということを知ってほしい。答えは一つでないという考え方は、生きる力につながると思います」と仲道さん。アート作品を前に奏でられた音楽には子どもたちの豊かな想像力と創造力があふれていました。
普段家や学校ではできない体験ができて、子どもがとても楽しそうだった。皆、目をキラキラさせて、どんどん引き込まれていくのが分かった。 既存のものでなく、自分で色やデザイン、音やメロディーを作るというプロセスを身体全部使って表現することの楽しさを味わっていたように思います。「また来たい、楽しかった」というひと言が親としてうれしかったです。