―雪育先生の「スーパースキー学習」はどんな内容なのですか?
児玉:スーパースキー学習は、プロのスキーヤーたちが集まって小学校のスキー授業をジャックする試み。 学校のスキー学習の実施率が低下する中、小学生のうちからスキーを好きになってほしいという思いで始めました。
DAIGO:スキーを好きになるには、楽しさを感じてもらうのが一番。 子どもたちが、楽しく憧れるような授業を目指しました。
児玉:授業は、まず事前学習として座学を行い、冬の北海道の素晴らしさについてレクチャー。 話が盛り上がったところで、「一緒に滑ろう!」とGOを出すと、子どもたちはワクワクして外に飛び出します。
DAIGO:そこにモーグルやパラリンピックの日本代表選手など、スペシャルスキーヤーたちが登場して、 子どもたちの目の前でジャンプしたり、すごいスピードで滑ったり、次から次へとサプライズを繰り出すのです。
児玉:プロのすごさやかっこよさを目の当たりにすると、子どもたちは目をキラキラさせて感動します。 「あんなふうに滑ってみたい」という憧れを持つんですね。僕たちが行っているのは、やる気のスイッチを押すことなのです。
―そのほかの活動についてお聞かせください。
児玉:小学校の体育館で冬の楽しさをレクチャーする「雪育キャラバン」。 授業の2時限分を頂いて、映像や芝居、ゲーム、クイズなどを交えて行っています。
DAIGO:話を聞くだけの講演では、子どもたちもつらいし、興味を持たないですよね。 エンターテインメントの要素を取り入れた内容で、子どもたちも先生たちも大いに盛り上がります。
―では、雪育先生の「未来計画」をお聞かせください。
児玉:雪育の機会をもっと増やしていきたいし、伝える人をもっと増やしていきたいと思っています。
DAIGO:アスリートに限らず、先生たちやボランティアなどチームをつくって、 スキー学習の質を高めていきたいですね。
児玉:山に行けば、いろいろな出会いがあるし、いろいろな学びがあります。 例えば、なぜ雪がこんなに降るのか、なぜ雪庇(せっぴ)ができるのか…など、山の上ではリアルに学ぶことができる。 そういうエッセンスを蓄積して、いろいろな人がそれを伝えられるようにしていきたいですね。