雪の楽しさに触れ、元気な心と体を育む。

3月10日・11日の2日間、札幌・滝野すずらん丘陵公園ほかで行われた「ホワイトスクール2018」には、小学生61人が参加しました。子どもたちは雪の中を駆け回り、北海道の冬の素晴らしさをたっぷり体験。雪育先生たちと一緒に、雪の楽しさを目一杯満喫しました。

プロスノーボーダー・ヨーガインストラクター大森 幸運先生の そりすべり教室 そりすべりの楽しさは、スキーやスノーボードに通じるもの。みんながひとつになって雪を楽しみ、力を合わせてリレーに熱中する様子が印象的でした。

雪原に駆け出した子どもたちは、そりすべりにチャレンジ。ゴムのチューブやプラスチックのそりに乗って、坂を滑り降りていきます。初めて出会った子どもたちは、みんな笑顔でそりすべりに熱中。雪原には、賑やかな歓声が響きました。大森先生は、そりを滑った後の子どもたちの脈拍数や呼吸数をチェック。自分で呼吸をコントロールする、ヨガの基本を取り入れたプログラムとなりました。

南極・昭和基地で研究した荒川 逸人先生ほかの雪と氷の観察・実験 私たちは雪と氷について研究し、そのアウトリーチ活動を行っています。北海道の子どもたちには、もっと雪に親しみ、なだれなどの知識を深めてほしいですね。

今回のプログラムは、雪と氷の研究者・荒川さんほか3人が先生。まず屋外に出て、積もった雪の結晶や断層を観察し、なだれを起こす雪の性質などを学びました。さらに屋内に戻って、荒川先生が南極で採取した氷の固まりを観察。氷に水をかける実験では、耳を近づけてみるとパチパチとした音がします。これは、圧縮して閉じ込められた数万年前の空気の音。地球の自然の断片を実感しました。

プロスノーボーダー・ヨーガインストラクターまたまた大森 幸運先生の ヨガ教室 自分をコントロールできれば、プレッシャーに強い心を養います。今の自分を見つめ、進むべき道をイメージする。ヨガの教えは、夢への第一歩となるでしょう。

初めに、好き・嫌いな科目、趣味、長所や短所、将来の夢などの質問の答えをシートに記入。それから呼吸を意識的にコントロールするトレーニングを行いました。大森先生は「ヨガは、自分を客観視し、心と体をコントロールすることが大切。それが夢の実現につながります」と教えます。みんなで体を動かしながら、呼吸のコントロールにトライ。自分を見つめ直す、初めてのヨガを体験しました。

さっぽろ雪まつり札幌市大雪像製作委員会 高木 英紀先生の雪像づくり 雪は、好きなようにカタチをつくられる自然の贈り物。子どもたちの自由な発想、楽しんでいる笑顔に感動しました。日頃からもっと雪に親しんでほしいですね。

高木先生がつくったクマの雪像をお手本に、班ごとに雪像づくりにチャレンジ。約1メートル四方の雪の固まりを削り、思い思いのカタチをつくり始めました。高木先生は「正解はないので自由につくってください」とアドバイス。上手にクマを描いた班もあれば、寝転がっていたり、アニメのキャラのような雪像もある。子どもたちは力を合わせて、個性いっぱいの雪像づくりに汗を流しました。

北海道ライフスポーツ推進協会 吉田先生の歩くスキー授業 クロスカントリーは、誰にでもできる全身運動。動物の足跡や木々を眺めながら、冬の野山を駆け回る。自然に触れ、雪に親しむことができるスポーツです。

北海道ライフスポーツ推進協会の吉田さん、澁谷さん、島田さんを先生に、初めての歩くスキーを体験。「ニコニコ滑ろう」「たくさん転ぼう」という先生のアドバイス通り、みんな笑顔で雪原を滑走しました。基本的な滑りのレッスンの後は、班ごとにチームになって「バイアスロンリレー」で大盛り上がり。歩くスキー+テニスボールの的当てレースに、子どもたちは歓声を上げて熱中しました。

  • 事業企画:北海道新聞社
  • 旅行企画・実施:日本旅行北海道 札幌支店
  • 協力:ポッカサッポロ北海道株式会社/一般社団法人A-bank北海道
  • 協賛:ホクレン農業協同組合連合会/株式会社札幌丸井三越/野口観光グループ/株式会社GAORA/
             大丸札幌店/北海道ガス株式会社/札幌日産自動車株式会社(順不同)
  • EDIT:北海道新聞社営業局/nu
  • TEXT:高崎 克秋
  • PHOTO:川村 勲
  • 記事公開日:2018年3月17日 朝刊 掲載

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