ひとつの環境貢献としてだけではなく、商品やサービスの「環境価値」の向上や経営の効率化など、ビジネスの分野においても注目されている「カーボン・オフセット」。
北海道内のさまざまな取組を紹介し、参加者が相互に交流するセミナーが北海道新聞社で開催され、およそ100名が参加しました。
日時 2012年11月20日(火) 13:30〜16:00
会場 北海道新聞社 本社ビル2階会議室
主催 北海道J-VER普及協議会、北海道エコ・アクション事務局
海外の取り組みから学んだ「イベントや会議のCO2の見える化」をテーマに、カーボン・オフセットが地域貢献やビジネスに活かせる環境活動であること、また、こうした活動が次世代を担う子ども達への大切な「資源作り」につながることなどを紹介しました。
また、環境省と北海道の担当者の方が、カーボン・オフセットのこれまでの取り組みや、用語の意味、
しくみについての解説、近年の傾向等について講演を行いました。
カーボン・オフセットについて「知って、減らして、オフセット」という3ステップでわかりやすく解説しました。
また、国内産クレジット「J-VER」の現状や2013年4月にスタートする新クレジット制度について紹介。
カーボン・オフセットの取組が企業のCSR対策や地場産業の活性化に有効であることを報告しました。
北海道産クレジットの活用促進を目指し企業・団体、自治体、個人で運営する「北海道カーボン・オフセット・フォーラム」の活動をはじめ、「オホーツク紋別空港」や「当別町ふれあいバス」等のカーボン・オフセット活用事例のほか、北海道産クレジット共通ロゴマークの活用メリットについて紹介しました。
今年スタートから3年目を迎えた北海道エコ・アクション事務局より、プロジェクトの概要や企業・団体とコラボレートした展開事例などを紹介しました。
今年「コンサドーレ札幌」や「サッポロコレクション2012」と協同で行ったカーボン・オフセットの取り組みを紹介。
また新聞社(マスメディア)の特性を生かした、様々な企業や読者とのマッチング、情報ネットワーク、地域への情報発信力で啓発活動を継続し、道民個々の自発的なエコ・アクションを促していくという報告を行いました。
さまざまな立場の講演者が「カーボン・オフセット」ついてわかりやすく紹介したこのセミナー。
講演者と参加者が交流を深める時間もあり、今後のカーボン・オフセットの普及や取組の促進に、大変貴重な場となりました。