ハイブリッドカーや電気自動車など、ますます進化するエコカーに注目が集まる昨今。環境に優しい運転技術「エコドライブ」で、乗る人もスマートにカーライフを楽しみたいものです。そこで今回、「ドレカ」で5代目ドレカガールを務める貞廣恵沙(さだひろ あやさ)さんが初めてのエコドライブに挑戦!環境にも人にも、そしてお財布にも優しいエコな運転技術を学びました。 取材協力/JAF札幌支部
今回エコドライブを教えてくださるのは、JAF札幌支部の鈴木伸明さん。使用するのはエコカーの代表格・トヨタのハイブリッドカー「プリウス」です。やる気十分の恵沙さん、早速、運転席に乗り込んで鈴木さんからレクチャーを受けます。エコドライブのポイントは大きく、
の4段階に分けられます。その基本となるのが運転姿勢。深く腰掛け、ブレーキペダルをいっぱいまで踏み込んだときに膝が少し曲がる程度にシート位置を調節するのがポイントです。背もたれも調整し、正しい姿勢でハンドルを握るとハンドルワークがスムーズになり、安全運転にもつながります。ドライバーはもちろん後部座席もシートベルトをお忘れなく。
クルマは燃料をたくさん使うほどCO2を多く排出します。市街地を走るクルマの燃料の実に約4割を消費するのが発進時。そこでAT車の場合、クリープ現象(アクセルを踏まなくてもクルマがゆっくり動くこと)を利用し、ブレーキから足を離したら一呼吸置いてふんわりとアクセルを踏み込み、滑らかに加速します。ムラのある加減速は燃料を消費しやすくなるので、アクセルの踏み加減を一定にし、車間距離にもゆとりを持つことが大切です。
先の状況を見て停止位置を判断したら、適当な位置でアクセルから足を離してエンジンブレーキで減速。一定以上のエンジン回転でアクセルから足を離すと燃料をまったく使わない フューエルカット の状態になり、燃料の消費がぐんと少なくなります。CO2の排出量はもちろん燃料コストも抑えられ、環境にもお財布にもうれしいですね。
エコドライブのポイントは運転時以外にもあります。駐停車時はアイドリングを止める、エアコンの温度設定を小まめに調整する、不要な荷物は降ろす、タイヤの空気圧を適正に保つなど、小さな工夫で燃料消費を抑えることが可能。「ゴルフバッグを積んだままだったり、コンビニで買い物中もエンジンをかけっ放しにしがちでした」と恵沙さんもちょっぴり反省。そんな小さな気付きがエコドライバーの第一歩です。
日本の全CO2排出量のうち運輸部門の割合は20%、その約9割を占めるのが自動車です。ドライバーの皆さんがエコドライブを実践し、燃費を20%向上させれば日本の全CO2排出量は2%減らせます。省エネ・省コストのメリットもありますし、エコドライブの実践は安全運転にもつながります。道路状況や交通事情に合わせて、無理なくエコなカーライフを楽しんでいただきたいですね。
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http://www.jaf.or.jp/eco-safety/eco/ecodrive/