毎日の暮らしから出るゴミ、道端にポイ捨てされているゴミ。でも、ゴミは初めからゴミだったわけではありません。着なくなった洋服、飲み終わったペットボトル……みんな私たちが必要としたモノ、暮らしの役に立ってくれたモノばかり。それを「ゴミ」と呼ぶのは、なんだか寂しい気がします。
5月30日は5・3・0=ゴミゼロの日。環境省ではこの日から6月5日までの1週間を「ゴミ減量・リサイクル推進週間」と定めています。今までゴミとして捨てていたモノを再利用(リユース)や再資源化(リサイクル)することで、ゴミを減らして環境負荷を少なくできる。モノをゴミにしない暮らしが当たり前になれば、ポイ捨てもムダ遣いもない未来が、きっとやって来る。
きょう1日、ゴミのない未来を思い描いてみませんか。そして、まずはできることから始めてみませんか。
北海道から地球へ、未来へ、ゴミ拾いを通じて環境への思いをつなぐ全道一斉清掃活動「ラブアース・クリーンアップin北海道」。約2,400団体・5万人余りが参加する北海道最大の環境ムーブメントです。その一員として昨年から活動に参加しているのが、札幌市三里塚小ミニ児童会館です。
三里塚小ミニ児童会館では今春「みミエコ隊」を結成。学校近くの公園を中心に、放課後にゴミ拾いを実施しています。「自分たちが遊ぶ場所を自分たちの手できれいにする。その体験を通じてエコ意識を養い、さらに子供を介して家族ぐるみでエコ活動を実践するきっかけになれば」とスタッフの大橋明日子さん。ゴミゼロの日に向けて、みミエコ隊は今日も元気に奮闘しています。
自分たちで公園をきれいにすると気持ちいい!小さなエコ意識が、今日もすくすく育っています。
▲この日集まったみミエコ隊22人、ゴミ袋を手にいざ出発。みんなで公園をきれいにするぞ! エイエイオー!
▲「長靴が落ちてた!」「アリの巣みっけ!」子供たちにとってゴミ拾いは宝探しゲームの気分です。
北海道環境生活部環境局
地球温暖化対策室室長
柴田 真年さん
5月19日、北海道は「北海道地球温暖化対策推進計画」に基づく各分野の重点的施策「ガイア・NEXTプロジェクト」を発表しました。
プロジェクトでは北海道の地域特性を踏まえ、「暖房や自動車の利用が多い北海道的ライフスタイルの低炭素化への転換」など三つの柱に27事業を展開。
一定時間電気を消して過ごす「赤れんがガイアナイト」などのイベントや「一年を通じてエコ行動に取り組むファミリー」募集、エコドライブ講習会など、道民参加型の企画も多数用意しています。「無理をせず、できることを少しずつ長く続けることが大切。小さな行動の積み重ねが大きな成果につながることを実感してもらえたら」と地球温暖化対策室室長・柴田真年さん。
いよいよ始動したガイア・NEXTプロジェクト。
その主役は、道民の皆さんです。