北海道エコ・アクションでは子どもたちの環境意識を高め、育成・支援するために、「環境出前授業」を実施しています。
今回の子どもたちは、どんなことを勉強したのかな?
真剣に話を聞いたり、手を挙げて節電クイズに答えたり、生徒の皆さんは積極的に菅井さんの授業に参加してくれました。
授業はお天気のお話からスタート。写真を見ながら雲の名前を当てるクイズです。いわし雲やひつじ雲などいろいろな雲があるけれど、最近は地球全体の雲が変化しているのだそう。その理由は地球温暖化。雲は水蒸気を含んだ空気が上空で冷やされてできますが、空気の温度が高くなるほど強いエネルギーが生じます。それが、上空の冷たい空気とぶつかることで、積乱雲に伴う竜巻等も発生させるのです。 また海水温の上昇は、台風を大型化し、札幌も2004年9月8日に強い台風に見舞われ、市内各所に大きな被害が出たほか、2006年11月7日には佐呂間町で大きな竜巻が発生。9人が亡くなったと聞き、子どもたちの間に驚きの声が上がりました。
地球温暖化の影響によって起こる災害など、お天気と環境問題のつながりについて話がされました。
温暖化の影響は、北海道のみならず遠い北極でも深刻な事態となっています。気温上昇により北極の氷はここ30年ほどで大きく減少。露出した海水からは熱や水蒸気が放出されて上空に昇り、低層の雲が減ってしまうため、太陽の光が届きやすくなって北極の氷がますます解けてしまうのです。ここでクイズ。「氷が解けるとホッキョクグマは困ります。なぜでしょう?」答えは、氷が解けると餌になるアザラシが逃げてしまうから。餌がなくなれば絶滅の危機が迫ります。
授業終了後も、菅井さんを囲んで質問タイム。子どもたちは菅井さんの話に興味津々です。
地球温暖化の原因はCO2=二酸化炭素。石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料を燃やすとCO2が発生しますが、化石燃料から作られる電気が便利な暮らしを支えていることも事実。エアコン、テレビ、冷蔵庫、携帯電話…さらに冬が長い北海道は暖房をたくさん使うため、実に全国平均の1.5倍もエネルギーを使っているのだそう。横浜出身の菅井さん、初めての北海道の冬に驚いたとか。「本州では寒くても暖房に頼らず厚着をしますが、北海道の人はポカポカの室内で薄着のまま。北海道にはもっと省エネ・節電を頑張ってほしいですね」。本州に比べて冷房をあまり使わない夏こそ北海道の頑張りどき。北海道電力では7月23日20時の間、節電への協力を呼び掛けています。折しも夏休み。子どもたちにもできることがきっとあるはず!
家庭にあるたくさんの電化製品、どのように使えば節電できるのでしょう?そこで菅井さんからクイズ(図/下)。節電効果が高いのはどちらか、子どもたちは一生懸命考えていました。皆さんも一緒に考えてみてくださいね。
ほかにも、照明は小まめに掃除する、使わないときは消す、家族全員がひとつの部屋で過ごすなどで1年間に約2万5000円、使わないコンセントを抜くことで約6200円の節約になるというお話も。子どもたちの感想でも「少しのことでも1年続けると大きな節約になると分かってびっくりした」「今日からゲームの時間を決めたり、家族一緒にテレビを見たりしようと思います」「お父さんお母さんにも教えて一緒に取り組みたい」などの声が聞かれました。小さなアクションもみんなで取り組めば大きな力になること、子どもたちにもしっかり伝わったみたいですね。
2012年の夏は「節電」をテーマに、「北海道エコ・アクション ガイアナイト2012」を開催します。
さっぽろテレビ塔のライトダウンをはじめ、キャンドルアートや、ライブステージなどイベント盛りだくさん。
節電や環境のことを考える、夏の一夜をどうぞご一緒に。
開催日時 | 2012年7月7日(土)19:00〜22:00 |
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会場 | さっぽろテレビ塔1階テラス (札幌市中央区大通西1丁目 サッポロクラシックビアガーデン会場) |
実施内容 | ●コンサドールズ 節電トーク&エコダンス …コンサドーレ札幌 オフィシャルダンスドリルチームが登場! ●キャンドルアート …ライトダウンしたテレビ塔の下で幻想的なひとときを。 ●ガイアナイトコンサート …札幌在住アーティストによる心地よい音楽が会場を包み込みます。 |
※イベント内容は、予告なく変更になる場合がございます。