はるか遠い海の水が蒸発し、雨となって大地へ降り注ぐ。水は森をはぐくみ、川となって里の生きものや私たち人間の生命をはぐくみ、やがて海へ帰っていく。
海・空・大地を循環する水は生命の源。私たちは水がはぐくんだ自然の恵みをいただき、水に支えられて生活し、子へ孫へと生命のきずなをつないでいきます。ところが現在、世界人口の増加や地球温暖化に伴う砂漠化などにより、世界的な水不足が心配されています。そしてもうひとつ、生活排水や工業排水による水質汚染も深刻な問題です。たとえばマヨネーズ大さじ1杯を台所に流すと、魚が住める水に戻るまで必要な水は浴槽13杯分!毎日の生活の中にも、水の使い過ぎや汚染のリスクがたくさんあります。水を守ることは自然を守ること。そして、いのちを守ること。水を使い過ぎない、汚さない。暮らしの小さな気配りが、生命のきずなを未来へつなぐ一歩です。
※参考/生活排水読本(環境省)・東京都水道局HP