特集 北海道エコ・アクション

三井物産の森「似湾山林」で子どもたちが林業体験!森のフィールドセミナー

森を教室に、自然を学ぶ。

三井物産(株)では全国に74カ所の森を保有し、林業と環境保全の両立に取り組んでいます。その中で、三井物産が取得して今年で100年目を迎える似湾山林が今回の教室です。バスの中で三井物産(株)・斉藤江美さんから似湾山林についてのお話を聞いたり、自己紹介をしたりするうちに現地に到着。似湾山林を管理する三井物産フォレスト(株)のスタッフの皆さんの引率で、4グループに分かれて森に入りました。「カラメルみたいな甘い香りがする」というカツラの木の枯葉の匂いをかいだり、草陰から顔を出したヤモリを捕まえたり、早くも子どもたちは興味津々。さあ、これからどんな森の秘密に会えるかな。

「あれがマタタビ、ヤマブドウ…」名前は知っていても初めて見る木に興味津々。

間伐に歓声!ノコギリに大苦戦!

20分ほど歩いたところで林業機械「ハーベスタ」によるカラマツの間伐を見学。成長状態の良くない木を選んで伐採し、枝を払い、指定した長さに切る一連の作業がものの1分程度で完了!迫力満点の様子に歓声が上がりました。「樹木は放っておくと混雑し、成長を滞らせます。また枝葉が茂り太陽の光が届かなくなると、下草が伸びず森の保水力が下がってしまいます。適度に間伐し、森全体の成長を促すとともに間伐した木は私たち人間の暮らしに役立てる。農業と同じく林業も”植えて育てて収穫するサイクル“を繰り返していくんです。」という三井物産フォレスト(株)のスタッフの言葉に、大人も子どもも大きくうなずいていました。

「収穫」を意味するハーベスタ。現代林業の頼もしい味方です。

森の澄んだ空気の中でお弁当を食べた後はコースター作りに挑戦。バットの材料にも使われるアオダモ、北海道でおなじみのエンジュやイチイの木の丸太を輪切りにして作ります。
ノコギリで固い木を切る慣れない作業に子どもたちは大苦戦でしたが、大人の助けを借りつつ、世界で一つだけのコースターが完成。切りたての木の香りをかぎながら、大満足の様子でした。

ノコギリは引く力で切るのがコツ。でもこれがなかなか難しい!

30年後の森を夢見て植樹体験。

セミナー最後のプログラムは植樹体験。種から育てて5年のトドマツの苗木を、スコップで地面に穴を掘って一本ずつ植えていきます。笹の根が縦横無尽に伸びた森の土は固く、掘り起こすのもひと苦労。親子で汗を流しながら全て植樹し終えたら、記念標柱を立てて全員で「ハイ・チーズ!」50年後、参加した子どもたちがおじいさん・おばあさんになるころには、この一帯は豊かな森となっているに違いありません。
森を歩きながら木について学び・体験した一日は、子どもたちにとって自然について考えるきっかけとなったようです。

小さな苗木も50年後は大木になっているはず。元気に育ってね。

記念標柱を囲んで記念撮影。森と仲良くなれた一日、みんないい笑顔です。

参加者の感想!!
にわんさんりん

今年100年を迎える三井物産の森「似湾山林」

苫小牧市の北東30キロにある山林で、面積は約4,700ヘクタール。社有林のなかでも最も活発に林業が行われている北海道における代表的な山林です。

►「三井物産の森」詳細はこちら

身近なバスで…エコライフ

排出される窒素酸化物を無害な水と窒素に分解する尿素SCRシステムを搭載

今回の「森のフィールドセミナー」は、北海道中央バスの協力でバスでの移動となりました。 人ひとりが同じ距離を移動する際に排出されるCO2の量を比べると、バスはマイカーの約30%、バスの利用は地球温暖化防止に役立ちます。また、バスには排気ガスに含まれている有害物質を分解しクリーンに排出する装置など、環境へ配慮したさまざまな装置が搭載されています。
北海道中央バスでは、「身近なバスで…エコライフ」をキャッチフレーズに、バスが地球環境に優しい乗り物であることを広くPRするとともに、ハイブリッド車や天然ガス車などの導入を進めています。
ご家庭での環境対策の一つとして、バスの利用を始めてみませんか?

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