特集 北海道エコ・アクション

北海道エコ・アクション。北海道の冬を過度な暖房に頼らず、ウォームビズで過ごそう!

その1 働きやすい、暖かい〜オフィス環境の改善〜

札幌市の(株)ネイビーズ・クリエイションは「我慢しないで楽しく省エネ」を合言葉に自社ビルの改善に着手しました。まずはエネルギー(※1)の最小化を図るため、1階駐車場天井裏に断熱材を吹き付けて2階オフィスへの熱通過率を1/10まで低減し、さらにオフィス内には複層Low-Eガラス内窓サッシを取り付けることで暖気を逃さず、空調エネルギー使用量を最大38%ダウン。断熱効果を高めることに成功しました。次に室内の空気を強制的に循環させる簡易送風システム「エコシルフィ」を導入して天井面と床面の温度差をなくした結果、トータルでエネルギー使用量削減率-21.3%、CO2削減率-23.2%を実現するなどエネルギーの有効利用に取り組んでいます。また、温・湿度・CO2センサーによるエネルギーの“見える化”とともに、計測データをツイッターに自動投稿する“見せる化”システムを開発し、省エネ意識の喚起にも努めています。

エネルギーの“見せる化”
で省エネ意識アップ!

温・湿度・CO2センサーの計測データを定刻にツイッターへ自動投稿するシステムを開発し、自社ウェブサイト内ブログで公開。さらにテナント向けに隔月開催している「省エネ勉強会」の様子をインターネット動画配信サービス「USTREAM」で配信し、社員およびテナントの省エネ意識の喚起を図っています。

その2 大地のチカラで暖かく。〜地中熱ヒートポンプシステム

主に太陽熱が地下に閉じ込められてできる地中熱。場所や天候に左右されにくく、ほぼ一定の温度を保つため(10℃程度)、新しい再生可能エネルギーとして注目されています。札幌市の(株)日伸テクノでは、この地中熱を利用した暖房システム“地中熱ヒートポンプシステム”を提案。燃焼がないので有害な排気ガスが出ず、CO2排出量の低減にも寄与できる環境貢献型システムとして注目を集めています。地中熱を使った場合、灯油に比べてCO2排出量は約半分、光熱費は約4割程度との試算もあり、エコ&省エネ効果も十分。外気の影響が少ない地中熱は北海道の風土にも適しており、“地産地消エネルギー”として今後の普及が期待されています。

ペレットストーブにも注目!

ペレットストーブにも注目!

(株)北海道リンクアップ

バイオマスエネルギーである木質ペレットを燃料とするペレットストーブも環境に優しい暖房として注目されています。

地中熱ヒートポンプシステムとは?

地下に通したパイプに不凍液を循環させて熱を吸収し、ヒートポンプという機器を使って温水暖房などに利用するシステム。ヒートポンプを通じて室内の熱を地下に逃がすこともできるため、冷房への応用も可能です。

衣食住からウォームビズ。〜ライフスタイル提案〜

照明も暖房も一部屋で済み、体の中から温める鍋料理は冬にぴったりの“食べるエコ”。全国各地にスーパーマーケットを展開する(株)ダイエーでは、おうちで楽しむ鍋レシピを提案。省エネ効果の高い保温調理鍋なども取り扱っています。さらに、フリース素材の室内着やハラマキなどの“着るエコ”から、冷気を防ぐカーテンや断熱シートなどの“住むエコ”まで、衣食住のウォームビズを実現するアイテムも多彩です。

進化するウォームビズスタイル。

オフィスでも節電が求められる今年の冬、働く女性たちにとっては冷え対策が気になるところ。ウォームビズの新しい取り組み「ECO de OFFICE」では、働く女性のための機能とファッションを融合したオフィススタイルを提案しています。発熱素材の膝掛けや湯たんぽ、足元を温めるレッグウォーマー、機能性インナーなど、無理なく・キレイに・暖かく働けるアイテムで快適オフィスライフを。

【ECO de OFFICE】
今年発足したエコ・デ・オフィス実行委員会では、衣類・寝具メーカーや百貨店などさまざまな企業・団体と共同でウォームビズを呼び掛けています。

学生が提案!ウォームスタイル。

北海道ドレスメーカー学院学生作品

北海道ドレスメーカー学院の学生が制作した、風を通しにくい革を使ったコート、冷えやすい首回りをカバーするアイテムや重ね着コーディネートなど、暖かくオシャレを楽しむウォームビズ・アイデアが紹介されました。

春が待ち遠しいシェアサイクル。

(株)ドーコンモビリティデザインでは、札幌市内でサイクルシェアリングサービス「ポロクル」を提供(〜11/20)。 来シーズンのサービスは4月開始予定。まだ寒い春先、暖かい服装でご利用ください。

  • 北海道J-VER普及協議会 協議会メンバー募集のお知らせ
  • カーボンオフセット事業
  • エココラム
  • 環境出前授業実施レポート
  • まずは参加してみよう!エコカレンダー
  • 「北海道新聞エコ基金」への寄付のご協力をお願いします。
  • エコ・アクション掲載紙面