1時間目は動物科学館ホールにて、イギリスBBC製作によるネーチャードキュメンタリー映画『ライフ ―いのちをつなぐ物語―』の特別試写会。他の動物が食べない骨を食べて生きるヒゲワシ、地下に巨大な農場を切り開くハキリアリ、家族愛で助け合うアフリカゾウ……最新のカメラ技術を駆使して地球上の陸・海・空に生きる動物を捉えた奇跡の映像は、動物と同じ目線を体感できる臨場感にあふれ、驚きと感動の連続です。子どもも大人も思わず息をのみ、手に汗を握り、クスリと微笑み、身を乗り出して映像に見入った90分間でした。
2時間目は、映画『ライフ―いのちをつなぐ物語―』に登場した動物で、円山動物園にもいる動物たちについて、円山動物園経営管理課経営係・朝倉卓也さんが解説してくれるミニ講座。実際にサル山でサルを観察しながらお話を伺う予定でしたが、突然の豪雨と激しい雷が発生!予定を変更して動物園科学館ホールで動物たちの写真を見ながらお話を伺いました。「フサオマキザルは頭が良く、訓練すると介助ザルとして人間を助けてくれる」「ニホンザルは寒くなるほど顔とお尻が赤くなる」など、ユニークなエピソードに、子どもたちも興味深そうに耳を傾けていました。
最後の授業は「どうぶつクイズラリー」。園内を見学しながらクイズの答えを探します。雨も徐々に小降りになり、間もなく青空が顔を出しました。さっそく園内に飛び出して行く子どもたち、お弁当を食べながら授業の感想を話し合う親子など、それぞれにこの日学んだいのちの素晴らしさをかみしめながら、動物たちと触れ合う1日を楽しんだようです。